読了。「異境からの物語―非英語圏SF特集」ということで、期待したんだが、私にとってはことごとくハズレでした(iДi)。ダウナー気味だし、もしかしたら物語を読む感受性が死んでいるのかも、と思うくらい、何も感じない話ばかりだった。深堀骨は面白かったし、ずーっと読んでいる『ドン・キホーテ』(5冊目)も散歩しながら、風景を楽しむ感覚で読めてはいるんだけど、考えてみれば『イリヤ』も感受性が死んだままだったし、なんでかなあ。
らしくない、話を敢えて選ぶように頑張ってしまったのかも、と思った。南米にも中国にもフツー(……凡庸……、と言ってしまうとアレだが)の話があるんだよ!という感じ、なのかしら。狙いすぎて(私の的から)外れまくり、でした。
どうせなら、もっと異境の臭いがプンプンする小説を読みたいと思うのだが、それは欧米人が日本の小説に、侍芸者富士山切腹を求めるようなものなのかも。
あと、これだけばらばらに多様になる筈ものを集めておいて、「動」、「楽しい」、「明るい」、「嬉しい」イメージのものが全く、どれとして、一つも、まるでないのは、ものすごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーく!!問題があると思う。別離、死、荒廃、停滞、そんなイメージばっかり。どういう意図のもとのセレクトなのか、期待していただけに、もうちょっと何とかならんかったものかと、正直、ちょっと怒り入ってます。いや、異境の文学はみんな、暗くてじっとしていて停滞していて荒廃していて悲しくて楽しくないっていうんなら、私の認識違いなんでしょうけどさ。ぷんすかぷんぷん!(`Д´#)
ま、私が期待しているイメージが『百年の孤独』とか、『猫城記』なのも無理があるか……。
点数は、団子で同じ点数に固まりそうだったので、結構大袈裟につけています。
フランス。そこそこ(私のイメージの)フランスっぽい。
どうってことはないんだけど、結構好きな感じで、ラスト付近ではぐぅっと情感が高まった……、のに、最後の段落で魂が落っこちる音がした。私のこのキモチのやり場はどこに!? 一人で達観してんじゃねえよウワァァァァン!!!ヽ(`Д´)ノ 取り残された気分。物語、のはずが、味気ない寓話に落とされた感じ(´・ω・`)。1か0か迷ったんだけど、+1。
ドイツ。ドイツっぽい……のかなあ。言われてみれば、ドイツ、かも。
星の袋でぼーっとしているイメージが結構好き。地球の現状と、教会と、袋の話が、多分つながりがあるんだろうなあというほのめかしも(地球、どうなってんだろ?)、どきりとする。「老ヴォールの惑星」同様、好んで読む種類のものではないけど、良かった。+1
中国。あまり中国っぽくない。でも、中国っぽくないのがウリなのか?
うーん。アイデアも、書き方も、全然新味を感じないし、薄い感じ、だし……、中国代表でコレ!というところが意味不明……。本当に、紹介したい中国の作品がコレなの?(´・ω・`) どうしてこれを選んだのか、ってのは、本当に本当に……。わかりません。
永遠=停滞という話。究極のパートナー、永遠に自分を受け入れ、愛してくれる相手、としてこういうことになるのかもしれないけど、これって要するに、他者の拒絶だよなあ、という話には発展しないのか? さらに、こういう相手だからって、常に愛し合えるのかというと、そんなことはないとも思う。そういう操作がされているのならともかくとして。なんというか、こうすればこれが当然となる、無条件に受け入れられると思っている(そこに何のいいわけも説明もない)のが、「キモチワルイ」(*1)。
箱庭的。作品としては面白くもなかったし、積極的につまらなくもなかった0に近いんだけど、-1。
アルゼンチン。……アルゼンチン? スペイン語圏だし、南米だし、一番期待していたんだけど、要するに、ラテン系のノリ、マジックリアリズムだけが南米じゃない、ということを言いたかったのか? そりゃ、そういうのばっかり求めてもいかんのだろうが……。
シリーズ物の一篇らしいのだが、これだけだと説明にしかなっていない上に、何の説明をしているのかもわからない。独立した短篇だと思うと、無意味なところが多い気がする。語りがどうしてこういう構造になっているのか。二人の男の異様に思わせぶり(だけど、核心とはずれている)なところと、皇子に対する態度から一貫性のある人物としての形が読めないところとか、結局何がしたかったのさ、というところとか、小説としてこれでいいのかなあ。人間が感じられなかった。全体的に、だから何なんだウワァァァァン!!!ヽ(`Д´)ノ 私にはわからなかった。SFでもなければ、ファンタジーでもないのに、文学でもない。架空の王国もの=ファンタジー……? 『後宮小説』とか『イラハイ』とか(^^;。
読みながら、私の感受性が完全に死んでいるのかも、と思った一篇。本当にそうなのかも。
テレビっ子だけど、芸能人には全然興味ない人なのだけど、登川誠仁を見掛けるなんて、超ウラヤマシイぞウワァァァァン!!! ヽ(`Д´)ノ そもそも、東京にいるのが超レアだし(ほぼ希少動物扱い)。いや、ライブは行ったけどさ。
ちなみに、今まで見た事があるのは、原宿で撮影中のココリコの田中、ぐらい? 実は高校のOBらしいのだが、どうでもいいや。
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身が中国成分を求めていたので、3本目まで読む。
1本目「秋の水」がものすごいインパクト。冒頭から
おじいさんは若い頃、三人殺して火を放ち、娘を一人奪い河北省布定府からここまで逃げてきて、高密県東北郷の最初期の開拓者となったということである。というモノスゴイ爺さんが天寿を全うしたりしている。ちなみにこの夫婦は仲睦まじく開拓に勤しんだそうなのだが、すごいなあ、中国!
その後は、『ぬかるんでから』になる。しかも、丘に集まった人間が、みんな超人(キン肉マン的)なのだ。
あとの2本は、ここまで変てこな話ではないけど、感覚の違いに呆然となることがたびたび。貧困や身分の違いなどが核心の話で、「楽しい」話ではない。そういえば、中国文学と言うと、教科書に載っていた魯迅「故郷」の刷り込みが大きいような気がしてきた。
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河出:これは本当に21世紀に生きる日本人作家の小説なのか?――寓話・哲学・SF等“あ”から“ん”までの45の短篇が造り出す不思議な書物宇宙。架空の小国の生成と消滅を語る<知の巨人>佐藤哲也による書下ろし。永江朗氏他絶賛。また、アニマソラリスの佐藤哲也インタビューに参加させていただきました。相変わらず一人でミーハー路線激走しておりますが、佐藤亜紀との夫婦合作小説は読んでみたいぞ(マジ)。bk1:愛情の代価、魔法の機械、ンダギの民…「あ」から「ん」まで、見たことも聞いたこともない45の国をめぐる人跡未踏の旅。寓話集のような、教訓話のような正しい小話が、著者のマジックでグニャリと歪む物語集。
e-NOVELSの官能小説競作e-Rotica、北野勇作の回で、識者書評を書かせていただきましたm(__)m。……って、「識者」でも、「書評」でもないのは、つっこまないでください……。
扱っているのは、2001年7月8日の「火星読書会」です(勝手にネタにしてすみません……)。当時の様子については、向井さん、のむのむさん、雪樹さん、青木さんの日記を参照。いや、私は今でも、あれは、イイ線行っていたと確信していますけどね('-'*。思い返すと曖昧であることも含めて……。非常に貴重な体験でした。
にしても、今回は女性3人で揃えました、とのことなのに、雪樹さん、ママさんにくらべて、私の色気のないことよ。官能小説特集なのに……(--;<をい。
今日は、月と火星が一番接近して見える日、なのだそうな。月に比べて火星の姿の小さなことよ。不思議な距離感。星空の深さを、少しだけ感じられる夜。
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ダメモトで隣の駅まで自転車を飛ばしたら、1冊棚差しで売られていた(iДi)。隣に1冊分の隙間があったような気がするけど、売れたのかな?
早速「[あ]愛情の代価」。……やっぱりすごいよ……。冒頭、芸人にまざった一人の若者、というだけで、ビジュアルがガーン!と。
「[い]威光の小道」。なんなんだろうなあ、このスピード感は。
いずれにしても、文章の地力だけでもぐんぐん読ませる小説。十頁に満たない短篇なのに、想起されるイメージの鮮やかで重みのある事といったら。それぞれの粗筋をただ書いても全くしょうがないような話なんだけど、そこにはきちんと「物語」が存在している。
「[ん]」まで、残り45篇? 大事に読もう。