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ざぼんの皮 2003年 04月


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Apr.22,2003 (Tue)

アニメ『十二国記』

 性懲りもなく見てしまった。OPで、脚本が会川昇と知り、なんとなく納得。相変わらず原作台無しだわ、単体でも展開が変だわ、杉本うざいだけだわの話でした。多分、もう見ない……(T-T)。

本の呪い

 最近本当にめっきり本を読むことができなくなって、……っていつからだろうなんて思い出せないくらい以前から、あまり本を読んでいない。まあ、大学時代と比べるのは無意味だろうけど、通勤に電車を使わなくなってから特に全然。部屋にいるときはネットをするか、テレビを見ているか、何もしていないかで、だったら読めばいいのに、身が入らない。読みたい本がないわけじゃない。部屋にある本は、程度の差こそあれ、手に入れたときは読みたいと思ったものばかり。

 なんとか読み始めたはいいものの、途中で投げ出す本は少なくない。あと10頁読めば終わるのに、面白くないわけではないのに、なんとなくそこで本を閉じてしまう。持ち歩くには量が少ないからとか、そんな理由で、もう一度開くタイミングを逸している間に、新しい本を読み出して、また繰り返し。

 要するに集中力がからっきしないんだろうなあ。気分さえ乗れば、寝食忘れて一気読み、ということもあるのだけれども、どうも。今一体何が読みたいのか、それすらもわからずに、本棚をぼーっと眺めて、なんとなくピンと来るものがなくて、図書館に行って借りてきて、期限内に読みきれずに返すとか。読みたくなきゃ、読まなきゃいいのに、本棚に並ぶ読みかけの本が、居心地の悪い視線を投げかけてくる。読まないことの罪悪感に、ますます読書欲が減退していって、……なんだかなあ。

井村恭一『ベイスボイル・ブック』新潮社(1997)

読み始め

ベイスボイル・ブック「ベイスボイル・ブック」 井村 恭一
サイズ: 182 x 128cm 発行: 1997/12 価格: ¥1,200
ISBN4-10-420301-7
『正体不明の「海上委員会」が管理する南の島。「わたし」はそこで、前代未聞の奇妙な野球を観戦する仕事を引き受けた…。第9回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作。』

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それまでの二年半の間、彼のチームは一度も勝ったことがなかった。だれも確かめたりはしなかったが、百試合以上の負けを記録しつづけていた。野球についてなにか訊かれるのはひさしぶりのことだった。負けが続くことは、監督にとっては負債が増えるようなものだった。それまでは借金こそなかったが、連敗が始まってから家の蓄えは目に見えて減りはじめた。アロンザはまた昔のように干物を売りに出なければならなかった。干物を売るあいだは、隣で商売をしている妻の叔母がこぼす亭主の愚痴を聞くふりをしなければならなかった。家に帰れば、もう死んでいるはずの母親が彼を呼びつけて野球などやめろと言う。母親はセバイロに聞こえないように、台所の隅で息子に「やめろやめろ、くだらない、石投げなんて」と言う。そうやってただ話を聞いているふりをしているのは、灰皿がだんだんと吸いがらでいっぱいになっていくのをじっと見ているのと似ていた。苦痛ではなかったものの、楽しくはなかった。
 というような話。

 「私」が「海上委員会」に依頼された仕事は、南洋にある島に渡り、そこで行われている「ベイスボイル」を観察する、というものだった。島には両翼200メートル以上もある広い球場が一つあり(普通は100メートルくらい)、そこで二つのチームがペナントを争っていた。但し、片方のチームには6年間勝ち星がない。そこで「私」は、どうしても勝つことが出来ないメラグルスの選手や監督に取材する。かつての飼い犬、狂った「イドリアン」の影に怯えながら。

 野球小説なのに、スポーツの躍動感や爽やかさはみじんもなく、悲惨なくらい負け続けているのにそこにあるのは諦観と焦燥だけ、特に筋もない淀んだストーリー、進まない物語。だいたい野球なんていっても、作戦なんてまるでないようなもの。球場の外野ではブタや山羊が飼育されているし、まったくのどか。最後にとうとう一勝してもカタルシスも生み出さず、ただ疲労感を残してこの小説は終わる。酷く退屈、の一言。……なんだけれども、これが妙に良かったりするのが不思議なところ。

 ミニシアターで「アート系?」な映画を見ているような気分なのだ(偏見かもしれないが)。映像も音楽も台詞も良い。でも筋がない。しばらく見ていると眠くなるけれども、まあ、それはそれ。暗い映画館で寝てしまうのも気持ちがいいからいいや……というような。結構そんな雰囲気は好き。

 ただ、映画は眠っているうちに終わる事もあるけれども、小説はページをめくらない限り終わらない。

 巧みで突飛な比喩、抑揚がなくてぬるま湯のように心地良い文章が、まず眠気を誘う。インタビューと地元新聞の記事がたびたび引用される形式は、まるでテレビのドキュメンタリー番組のよう。直接掴める手応えはなく、何か薄皮を通して風景を見るような。その手法が、「メディアを1枚隔てれば、あるかもしれない」妙なリアリティを生み出しているような気がする。時制も完璧に制御されており、広い海のどこかにある異空間を作り出す事に成功している。ファンタジーとしては、非常に固い作りで、とにかく表現に隙がない。非常にいい作品。唯一にして最大の欠点はストーリーに吸引力がないということなのだが、その吸引力のなさが、この小説の根本を支える大きな土台であるだけに、いかんともしがたいなあ。好きなんだけど、ねえ。

 次回作があれば、是非読んでみたいのだが、出ないのかなあ。「文學界」2002年8月号に短篇が掲載されているらしいので、作家としては活動しているようだ。

 この本を初めて読んだのは、多分4年以上前。それからというもの、「あー読みかけたのに、読み終えてないんだよなー」という嫌な気分の呪いをずっと、本棚からかけられていたような気がするよ。まるで、メラグルスの監督の死んだ母親アヤロが、スタンドから呟いているように。というようなことを、読み終えてからしみじみ思ったのだった。単なる思いつき。

 一つすっきりした。

去年の今ごろ……

Apr.24,2003 (Thu)

電車で遠足

 東京に来て、何に驚いたかって、通勤時間帯で大ラッシュの電車に、小学生の集団が乗りこんでくる事だ(汗。ラッシュの電車って、無茶苦茶大変じゃないですか? 子どもにとってもストレスだし、点呼も取れないし、ちゃんと指定の駅で乗り降りする確認はどうするんだろう。乗換も発生するんだろうしなあ。先生もお疲れ様だね。

%那須正幹『The End of the World』ポプラ社

The End of the World「The End of the World」 那須 正幹
サイズ: 20cm 発行: 2003/04 価格: ¥1,200
ISBN4-591-07693-8
『地下のシェルターに取り残された少年が交信する相手は…。核戦争後の世界を描く表題作ほか、子ども時代を抜け出し始めた年齢の少年を主人公とする4つのストーリー。1984年刊「六年目のクラス会」より4編を選んで収録。』

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 ……えーっと。

 トラウマ児童文学祭開催中ですか?(゜∀゜)

 表題作は、アンソロジー『だれかを好きになった日に読む本』のトリに掲載されている短篇であり、高校生作家、島本理生さんの芥川賞候補作「リトル・ バイ・リトル」のなかに登場して話題(ポプラ社第三編集部)なのだそうな。で、今回の本は短篇集『六年目のクラス会』からより抜きで4本。「六年目……」自体は収録されていないけど、この短篇もトラウマ系だよね……(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル。読んだ事ないんだけど。

 『だれかを好きになった日に読む本』、株あがりまくりだなあ(そうか?)。そっちを復刊してはいかがでしょう。

信山社のスリップ

 部屋が猛烈汚いので(衣替えの後片付けが中途半端だったので)、片づけ中なのだが、ついでに放出本も見繕っていたりして、全然進まない……。って、日記かいていたら、意味ないんだけど。

 今日仕事中に、ふと、素朴な疑問が浮かんだ。本を買う時に、レジで抜かれる短冊状のスリップ。これも出版社ごとに色んなものがある。嫌いなのは、頭が折れているスリップ、裏が短いスリップ、裏が白紙のスリップって、まんまだけど。小学館だっけ、裏に唐草模様がかかっているのはあまり好きじゃない。反則だけど、ストレートで好感が持てるのは、フランス書院のスリップ(どんなのなのかは内緒だ<たいしたことないけど)。そんなこだわり?はなくても、見やすくてシンプルで、できれば分類が書いてあれば、ナイス。

 でも、一番好きなスリップは、断然信山社なのだ。法学関係の硬い本を出しているところ。箱入りが多いのは好きじゃないんだが。このスリップには、なぜか本の要旨や、著者略歴がびっしり書いてあって、これさえ採れれば、たいがいのデータが埋まる優れもの。……なんだけど、これ、買うとき抜かれるわけだよな? 誰のためのものなんだろう。

 まあ、本屋さんで本を選んでいる段階では挟まっている状態だから、買う時に参考にすることを想定しているんだろうか。でも、スリップに記述されている内容は、本体からの引用ではなく、それ用に作ったものなので、抜かれると再現性がないんだよな。要旨はともかく、著者略歴は手元に起きたくないかい。

 まー、我々のためだと思って(あながち嘘ではないかも)。ありがとー信山社。

 とかなんとか。……今日は多かったんだようウワァァァァン!!! ヽ(`Д´)ノ!! GW前の掛け込みで、400捌いたよ。しむー。

去年の今ごろ……

Apr.26,2003 (Sat)

鯉鰻菜館(リーマンサイカン)@横浜中華街

 ぐるなび

 名前通り、魚が売りのお店。ピータン、海鮮スープ、イカと野菜のXO醤炒め、カニと野菜の鷹の爪炒め、皮付豚バラ肉の醤油蒸し煮、鰻とニンニクの煮込み、ふかひれと干し貝柱のおこげ、青菜と椎茸の蒸したの、小龍包……かな。足りてないかも。それ相応にお酒も入って、お腹もちょうどいい感じで、4000円@5人でした。

 どれもおいしかったけど、やっぱり鰻! 一旦唐揚げしたのを、蒸して、たれをかけていると思うんだけど(異説あり)、やわらかふわふわでジューシーで(゜Д゜)ウママママママ! 感動の美味しさでした。鰻と栗の煮込みの方が看板メニューらしいので、そちらも食べてみたい。あと、あんまりおいしいイメージがなくて敬遠してしまった鯉も、おいしいかもしれない。芝海老のたたきレタス包みも挑戦だ。

 中華街では一番の当たりかも(あまりはずれを引いたことはないが……)。色々なメニューを食べるなら、4〜5人がベスト。コースは非常に普通なメニューしかないので、アラカルトを頼むのが吉。高くならないし。絶対にもう一度行くね!

去年の今ごろ……

Apr.30,2003 (Wed)

鯛カレー

 タイカレーに非ず。マレーシアカレーなり(本当は)。鯛の頭が、両頭298円の半額だったので、ありものの材料で挑戦。参考は旭屋出版『カレー名人になる本』の「フィッシュヘッドカレー」。文字通り、魚の頭のカレー。

カレー名人になる本―プロの調理テクニックに学ぶ「カレー名人になる本―プロの調理テクニックに学ぶ」
サイズ: 26cm 発行: 2000/09 価格: ¥1,000
ISBN4-7511-0219-2
『「カレー名人になるための基礎知識」「カレーをもっとおいしくするスパイス指南」「インドカレー・欧風カレー・アジアカレー・日本とアレンジカレー」など、写真入りで作り方を解説する。』

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  • 鯛の頭の鱗を取る。
  • タマネギ、ニンニク、生姜、ふやかした鷹の爪、レモングラス(乾燥しかない)、ピーマン、干し海老(カピという海老の塩辛の代用)を、フードプロセッサーでペースト状にする。
  • フライパンに油を熱し、ニンニク、生姜、鷹の爪、コリアンダー(粒)、クミン(粒)、黒胡椒(粒)を弱火で香りが出るまで炒める。
  • ペーストをフライパンに投入し、強火で水分を飛ばしたら、弱火でじっくり炒める。
  • 鯛の頭を、塩と生姜を入れた熱湯で茹でる。灰汁を丁寧にすくい、鯛を湯から引き上げる。
  • 別の鍋に油を敷き、ペーストと、粉のスパイス(クミン、コリアンダー、ターメリック、ガラムマサラ(*1)、カレー粉(*2))を炒める。ココナッツミルクを少しずつ加える。
  • 鯛の茹で汁(レシピでは水なのだが、だしが勿体無い)でペーストを割って、少し煮込む。野菜(人参とマイタケ)を加える。
  • 再び鯛の茹で汁を足し、茄子と鯛を投入。塩で味を調節して、しばらく煮込む。
  • できあがり。
 夕飯後に作ったので、食べるのは明日。本当は、この手のカレーは、すぐに食べた方がおいしいんだけど。とりあえず、骨に気をつけよう。

 ついでに、余った鯛の煮汁で、嘘鯛めしも。これはカレーには合わないので冷凍する予定。

2階は何をする人ぞ

 いつの間にやら人が変ったらしく、すごく足音が響く。部屋の中の足音だけでなく、私の部屋は2階へ上る階段との間に一部屋挟んでいるにもかかわらず、階段を上って、廊下を歩く足音までがんがんがんがんと……。さらに、11時ごろに、大工仕事?をしているような音が。ごんごんごんごん、とかなづちを振るうような音。昨日は、10kgぐらいの米袋をどんっと落としたような音が響いた。何なんだろう。聞こえる、というだけで、気に障る段階ではないのだけれど……。気になり始めたら、管理会社にクレームしたほうがいいのかも。

 ついでに、実はバジルは2階のエアコンの室外機の上に置いているのだが、先週からもう回しているらしく、振動で植木鉢が震える震える(((゜Д゜)))。私が極端に空調嫌いだからかもしれないが、早過ぎませんかね?

*1: シナモン、カルダモン系
*2: 無印のカレー粉キット全ブレンド。学生時代から減らない10年もの
去年の今ごろ……
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