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ざぼんの皮 2001年 09月


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Sep.21,2001 (Fri)

峯島正行『評伝・SFの先駆者 今日泊亜蘭』青蛙房2,200円【bk1/amazon.co.jp

 とりあえずbk1では注文が可能になった模様。在庫していないけど<当たり前か。こういうのを見ていると、どことどこが同じMARCを使っているのかが分かって面白いなーとか(^^;。

杉作『クロ號〈2〉』講談社モーニングワイドコミックス【bk1/amazon.co.jp

1巻感想

 わ、出たのか。速い! 気付かなかった。買うよ、買わねば! 実家にも連絡だ!<って見てるか。

芝田勝茂『サラシナ』あかね書房1400円【bk1/amazon.co.jp

 サキは、ゆっくりと体を浮かせてみる。すると、ふわりと宙に浮かんだ。飛べる。窓から外に出る。旅が、始まるのだ。はるかなる時の恋歌。

坪内祐三『文学を探せ』文芸春秋

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中上健次の不在から、話は高橋源一郎・室井佑月の部屋へ;あいまいな日本の「私小説」;庭師と「文学」、本屋のおやじと「文学」、文学者と「文学」;「フランス文学」と「文学」との関係について;「年表」が「文学」になる時;十一月十日の死亡記事に載っていた二人の文学者;この半世紀の文芸誌新年号の短篇小説を、十年ごとに「おせち料理」のようにつまむ;柄にもなく、少し使命感などを覚えていたその時に…;二〇〇〇年における新聞小説のリアリティとは;「ゼロ発信」と「めぐり逢い」の間の二十五年;母国語でない、素敵に素晴らしい日本語に出会うまで;批評としての書評とポトラッチ的書評;大学の文学部と「文学」の関係について;「言葉」の「正しさ」と「正確さ」の違いについて;インターネット書評誌の私物化を「ぶっ叩く」;沢木耕太郎の純文学書き下ろし小説『血の味』を読んでみた;消費される言葉と批評される言葉;その夜の出来事;「あとがき」にかえて

平田豊『正規表現入門―複雑な「検索」「置換」も一括処理!』工学社1900円

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「正規表現」についての本。正規表現というものを知らない方を対象に、正規表現そのものについての説明から、基本的な仕組み、各種プラットフォームにおける応用例までを解説する。
 正規表現の本って、あんまりなかったんだよな。1冊の本にするまでもないということかもしれないけれども、分かっていると無茶苦茶便利だから。

%増岡弘『マスオさんのみそづくり指南―つくろう食べよう手前みそ』家の光協会1300円 【 bk1 / amazon / Yahoo! / 旭屋 / Jbook / 紀伊國屋 / 楽天 / skysoft

みそづくりは意外に簡単!大豆、麹、塩があればできる。世の中でいちばんおいしい「手前みそ」をあなたもつくってみよう。『サザエさん』でおなじみのマスオさんが指南。
 増岡弘って、お宅拝見系の番組で何でも作っちゃう器用さを披露していたけど、ずっと独身だったはず。でも、いつの間にかご結婚なさっていたようで、なんか安心。

大掃除

 明日ケーブルモデムの撤去の工事が入るのに、部屋は酷いありさま。うわーーーー。というわけで、お茶を濁して、今日は終わり。多分。

料理板

 亜蘭一人さんの影響で、2ちゃん料理板にはまり中。鳥はむは週末作ることを決意。

 それにしても、ねるねるねるねを自分で作りたいが(・∀・)イイ(<やってみたかった)!! 今でも売っているんだ、懐かしい〜。自分で作ろうとは思わないけど(^^;。

 掃除しろって。

北野勇作『クラゲ』誤植

 誤植ですが、どこ言われても……(^^;。読めばわかるので、まー読んでみてください。

 まあ、常日頃誤植なんてよく目にしているわけだし(奥付に結構あるのは大迷惑なんだけど)、高瀬彼方さんも誤植されているし格納場所】(著者紹介に誤植があるのは本当に大(以下略(T-T))、濁点のとびくらい、特に目くじら立てることはない、日常茶飯事なんだろうし、人のこと言えた義理はないし、「(正)十メートル→(誤)千メートル」に比べりゃ可愛いものなんだろうけれども。

 ……どうしてよりによってここなのですか、神様。

 ずっこけないでください。そこはずっしり来るところなんです、多分(i-i)。

去年の俺様

Sep.22,2001 (Sat)

北野勇作の読みはじめ方

 北野勇作関連トピック

 工事はいつ来るんだろう。暇。

 書き忘れていたけれども、『クラゲの海に浮かぶ舟』【bk1/amazon.co.jp】を徳間が復刊してくれたことには、物凄く嬉しいし、感謝しているのだ。ただ……、挿絵が好みじゃないのは私の趣味の問題だし(でも、内容との整合性は取って欲しかったヨ、せめて)、誤植なんて不幸な事故が起こってしまったのだけれども、……ああ、不幸過ぎる。見返すたびに、ぱたんと本を閉じてしまうのだった。

 ダサで『かめくん』bk1】の話をしていたときも、「『クラゲ』がっ! 今『クラゲ』さえ手に入れば!」と叫んでばかりだったが、『クラゲ』から読み始められた私は幸運だったと思いますよ、ええ。北野勇作の純粋なエッセンスだけが濃縮された、不要なものがまるで含まれないシンプルで、完璧によくできた小説だから。もぐればすぐに道に行きつく。読みさえすればいいから。

 『火星』はその点、もぐれそうと思って穴を掘ると岩盤に突き当たったり、他の(これまでに掘った)穴といきなり繋がったり、思いもよらないところにでっかくてスムーズな穴があったり、でも途中で分岐していたり、あまり見通しが良くない。だからこそ、あれこれ突っ込んで考えたり、もどかしい思いをしたり、「火星の会」で物語の奥底まで一緒に潜る興奮を味わえるわけだけれども、多分、普通はそこまでする人はあまりないからなあ。

 『かめくん』はその点、表面が非常にすっきりしているので、潜ろうという気さえ起こさせない巧さが逆に障害になってしまっているような。向井さんのクセモノ度に同意。今度は『ザリガニマン』が出たら(嬉)、「かめの会」でもしますか。

 ともあれ、北野勇作を読んだことのない人に、まず薦められる1冊は絶対に『クラゲ』。これで、北野勇作を人に薦めやすくなったよ! 嬉しい。

 佐藤哲也『沢蟹まけると意志の力』も出してほしいっす。次はザリガニVS沢蟹でどうですか。これも1冊目の佐藤哲也にぴったりだと思うんだけど、入手できなくて。いきなり『ぬかるんでから』bk1】も乙ですが、心臓に悪い。文春でもいいけど(^^;。とりあえず復刊ドットコム

他区のイベント

 春に区民優先で補欠敗北した初心者教室、今回も申し込んだら2番だったんだけれども、やっぱり補欠扱いの電話が(i-i)。だって、うちの区、そういうことしてくれないんだもの〜。しかも、すぐだしさ、隣の区。

 図書館に比べると、やっぱり保険とか絡むので一筋縄では行かないんだろなあ。マジで区内在住の知り合いの住所を騙ろうかと思ったんだけど(そう言われたんだけど)、怪我したら迷惑かかるしなあ。

 でもさ、人気の教室なんだけど、本当に稽古まで残る人ってほとんどゼロなんだよなあ。私はやる気まんまんなのに。ああ、行きたい。

広瀬正『鏡の国のアリス(広瀬正・小説全集4)』集英社文庫(1982)

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長篇「鏡の国のアリス」/短篇「フォボスとディノス」「遊覧バスは何を見た」「おねえさんはあそこに」収録

 先日、珍しく弟から電話があって、夏に置いてきた広瀬正の『タイムマシンの作り方』【bk1】が面白い、とのこと。「俺が求めているのは、こういうのなんや!」と言われても、私はそれを読んでいない(^^;<半分自分用に買ったものだから。そこで、後追いになるが、部屋にあったものを読んでみた。

 うーん。「鏡の国のアリス」、左利きの人の戸惑いや生活は、右利きの私には興味深かったし、長々と入る薀蓄も面白い「説明」だった。でも、物語的な面白みはあまり感じられなかった。というか、この人、そういうことを書こうともしていないんじゃないかとすら思う。【一言で言うと、ご都合主義で終わってしまうんだけど。朝比奈の話も、最初から「正解」なんだよな。そもそも、無茶苦茶突飛な話に対して、何らかの説明をつけようとしているというニュアンスではないよね。何の反証もなく(朝比奈は勝手に自分で考えて、既に「正解」を手にしている)、そしてその通りであることが証明(?)されて終わる。本当にこの「説明」や左利きの生活が書きたかっただけなのであって、実はこの「物語」を書きたかったわけではないのだろうなあ。だいたいいきなり左利きの会会長の家に連れて行かれた事からしてご都合主義だし、左利きのサックスの演奏なんて(T-T)。言いだしたらきりがないほど、ご都合主義だけのストーリー展開に辟易】。あと、あのオチはないでしょう。酷い奴っちゃなあ。

 まあ、そのことも含めて、すんごくドライな人だという印象を受けた。触れれば、こちらまで水分を取られそうです。だからというわけではないが、唯一ややウェットと言えなくもない「遊覧バス」だけはお気に入り。これにしたって、相当ドライだが、ウェットになりがちなところをすぱっと切っちゃう潔さは好みなのだ。でも、この人の場合、カラカラだからなあ……。うーん。

 だが、一つ。この人は私が生まれた頃には既に亡くなっているんだよな。で、別に書かれた時代を意識して読んだというわけでは全くないにもかかわらず(ゼロじゃないだろうが)、頭の中の景色は(私の中では)かなり古いものだった。左利きの会の人々が集う和室とか、銀座の風景もテレビで見た昔のものだったり、「フォボス」も円谷風(--;。いやにそれが鮮やかなので、逆にびっくりしたくらい。

 『エロス』【bk1】も買ったのだが、やっぱり『タイムマシン』を読んでみよう。

去年の俺様

Sep.23,2001 (Sun)

プチオフ

 久々に有里さんがいらしたので飲み。はじめましての方とも楽しくおしゃべりできたのでした。

 で、男が男に惚れるのと、やおいと、ホモは明確に違うことを確認し、実感できたのが最大の収穫でしたヨ!<違います。でもねー、みんなとっても照れ屋さんなんですよ、へへ(^^*。もっと自分の気持ちに素直にならねば!<なりすぎてもいけません。

 ケーキを2個も食べてしまった。うまー。

佐藤哲也『ぬかるんでから』

感想

bk1

 斎藤美奈子&永江 朗の「甘い本辛い本」SFを読む(その3)で取り上げられている。ベタ誉め。

 売れないだろうなとは確かに思うが、でも物凄く面白いことには間違いないんだよな。Web書評もあまりあがらんしなあ……。

去年の俺様

Sep.24,2001 (Mon)

鳥ハム

 今日作り始めました。1枚は黒胡椒+ニンニク+生姜、もう1枚は黒胡椒+マスタード+ローリエ。ありあわせのもので作ってみました。バジルもいいかも。成功するか、失敗するか、ちょっとドキドキ。凧糸買ってこなきゃ。

北野勇作『クラゲ』リンク

 そう(ネタバレ部)なんですよ(格納場所(9/24))(T-T)。【真の闇の中で、何も見えないと分かりながら、瞳孔を限界まで開いて、何とか光を捉えようともがく絶望】。確かに『クラゲ』は、無茶苦茶懇切丁寧というか、【明らかに連続性のある1本道の物語で、世界の全てが見渡せる構造】なので、非常に分かりやすい。だから、初読で掴めれば、再読ではものすごいパノラマが広がります。もう、【クラゲが掃除を始める所なんて、辛くて辛くて見ていられない】とか、【彼女の台詞の本当の意味】とか、初読とは全く違う風景に圧倒され、打ちのめされます。各所のネタバレはその後に読んだほうがいいです、はい(^^;。

 これを読んでから、『昔、火星のあった場所』『かめくん』を読むと、違います。

 一応『クラゲ』リンクも作ってみました。でも私はおおたさん雪樹さんほどマメじゃないので、気が向いたときにしか更新しないと思いますが。

去年の俺様

Sep.25,2001 (Tue)

IE

 Nimda対策にIEをSP2にしてからというもの、無茶苦茶動作が不安定になってしまった。無茶苦茶イヤだけれども、とりあえず6をフルインストールしてみた。んだけど、やっぱり全然ダメ。臨時でネットスケープ使うか。しかしブックマークのインポートができず、かなりイラつくよ〜。落ちない分ましだけど。

鳥ハム1日漬け

 約1日漬けた鳥ハム。あまり水が出ていないので、ちょっと不安。そこで、胡椒ニンニク生姜バージョンを、親指2本分ぐらい切って、キャベツと人参とセロリとインゲンとシメジでスープにしてみた。

 途中、鳥だけあげて、2ミリほど切ってみたのだが、うわっ! ハム!! ほろっと繊維が崩れる感覚が、もろハム! 舌触りもハム! でも、塩抜きほとんどしていないので、かなりしょっぱい。

 結局ミルクを足して、ちょっと黒胡椒を足しただけで、塩分もお出汁も香りもたっぷりのスープになったのだった。(゜д゜)ウマー 。

 というわけで、待ちきれずに、茹でに入ってしまった我慢強くない私。だって、明日は鳥とバジルのパスタ弁当の日だしさ<ダイエットメニュー。しかし……ちょっと失敗の予感。やっぱり流水で洗うだけだとしょっぱいかも。スープ旨いんだけれども、使えるかなあ。ま、一晩寝かせてみよう。

 ところで、最近のSF系サイトでの一番の話題って鳥ハ……<却下。

北野勇作リンク

 安田ママさん(9/25)(格納場所)を追加。うう、嬉しや嬉しや。ひょっとしなくても北野勇作は天才です、はい。

レナード・ウイバーリー『小鼠 月世界を征服』創元推理文庫(1977)

konezumi2 原書は1962年。

 『小鼠 ニューヨークを侵略』から2年。時、あたかも冷戦の最中、アメリカとソ連が宇宙開発に凌ぎを削っている頃。世界一の小国グランド・フェンウィック大公国が、アメリカに「第三国として宇宙開発に参加するため」と称して505万ドルの無償借款を申し込んだ。まさか人口5千人の国にそんなことが可能なはずはなく、歴史あるグランド・フェンウィックの首相が、「暖かいお風呂」を作るお金が欲しさに思いついた方便に過ぎなかった。
 ところが、アメリカが気を効かせて借款を5千万ドルに増額し、さらに天才科学者コーキンツ博士が名産のワインからロケット燃料を抽出する方法を発見してしまい、瓢箪から駒。アメリカ、ソ連の2大国を出し抜いて、本当に月に1番乗りしてしまったのだ!

 相変わらず面白すぎる! とにかく全てが無茶苦茶な展開のくせに、微笑ましいほうに転んでいく。

 言うに及ばず、今回はSF。ロケットがワインで月に飛ぶのだ。一応科学的な説明も入るけれども、宇宙旅行は極めていい加減。でもいいのだ、のどかだから。何年もの時間と、多くの科学者と、巨費を投じてきた大国を出し抜くおおらかで楽天的なグランド・フェンウィック。これでもかというくらい魅力的なキャラクターも良し。特にマウントジョーイ伯爵! 素敵過ぎる(T-T)。惚れましたとも、ええ!!

 とかなんとか、ユーモアに溢れた小説なんだけれども、大国と小国の関係や、大国同士の駆け引きなんかへの皮肉もたっぷり。やっぱり西側の小説だけあって、ソ連は一方的に悪者でいいとこなしなのだった。風刺小説としても一流では。○○フスキ!<作品違い

 えーっと、今度は月が落っこちてくるようなことはないと思うよ。でも次の『小鼠 ウォール街を撹乱』、冒頭で早速アメリカと北アフガンが……ッ! これは恐い。

 それはともかく、これ、図書館で借りたんだけれども、貸出のときに押す返却日の判子が3つしかついていなくて、「54.9.4/55.1.31/01.10.10」……って、20年間誰にも読まれてないってこと? ああ、勿体無い!! 普段は書庫に入っている本みたいなので、もしかして人の手に触れられるのも20年ぶりということなのかもしれない。可哀想に。

去年の俺様

Sep.26,2001 (Wed)

もじら

 ネットスケープもいいかげん落ちまくり&リソース食いまくり&窓落としまくりなので、ついにMozillaに。行おり返し前の数文字が背景同色になって表示されない(のはわかるが、文末「。」の前も消えるのはかなり器用だな)のは致命的だが、窓ぐるみで落っことされることはないので、しばらく使うつもり。リソースの消費量も驚くほど少ないし。

 と思ったら落ちた。まあ、ネスケ、IEほど頻繁じゃないからいいけど。一体何が悪いんだろう。

鳥ハム

 朝切って食べてみると、しょっぱいけれどもいいお味。お弁当の鳥バジルスパゲティでは、茹で汁がわりにスープを絡めてみたら、旨い。晩御飯はスープと人参、えのき、油揚げ、豚、ブロッコリーの茎、みょうが、葱でうどんに。これも旨い!! だしの素ヨさようなら、コンソメもちょうどプリオン絡みで使いにくかったから、ちょうどいいかも。しかし、なんだかんだと削いでいたら、既に8割食べてしまった。ダイエットの敵ね。危ない危ない。

 というわけで、2本目のマスタードバージョンを、今度は30分水につけて塩抜きし、沸騰したお湯で弱火10分……。今度は全然スープに塩が出ない。でも、スープとしてはちょうどいいくらい? 肉の塩気もきつすぎず薄すぎず。これも明日が楽しみ(^^)。

近鉄が、勝ってしまった

 代打逆転サヨナラ満塁ホームランだそうな。人に「野球はどこのファン?」と聞かれたら、一応「近鉄です」と答えるようにしているので、嬉しい。いやだって、唯一の在阪球団だし、中村がいるし。って、12年ぶりって、随分昔の話なんだなあ。

 しかし瞬間だけ見たかったな。

北野勇作「蛇腹と電気のダンス」(『SFバカ本・人類復活篇』メディアファクトリー(2001))

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 あんまり『SFバカ本』っていい印象がないんだよなあ……。

 北野勇作は巻頭一発目。文章で突っ走っているんだが、【夢オチ】を書かせたら世界一やねえと思うけれども、もう一捻り欲しいと思ってしまうのだ。

北野 いつもどおりですね、と言われていたらオンノジですよ。いつもどおりとまわりが言うということは、絶対に前よりも高いところを飛んでいるわけですから。もし本当に今までと同じ高さだったら受け手は今までどおりとは思わないですよ、絶対に。それは手を抜いているといわれますよ。いつもどおりと言われ続ける、維持していくので普通は精一杯ですよ。(ほんまゆうのあたまより)
 という意味では、ちと低空飛行ぎの印象。いつも通りはいつも通りなんだけれども。

北野勇作のパズル

 ああ、向井さんママさんの掲示板で書いているけれども(流れてしまうので、保管してほしいなり(T-T)。3作品レビューも期待中)、うん、北野勇作の長篇は、ジグソーパズルなんですよ。但し、読者はあらかじめ完成図(かつて何が起き、今何が行われているのか)を知らないし、それぞれのピースは、一見パズルであることも気付かないようなものにしか見えない。さらに、明らかにピースが足りていない。なかなかぴったり来るピースがなかったり、複数あって迷ったりすることもある。

 まず『クラゲ』の場合は、まず完成図の枠組が非常にシンプル。それぞれのピースだけで見ると比較的地味であり、接続部分の色が違っているのがよく映えて見える。繋ぎ合わせていくと、矛盾・重なりなく全て1対1対応していて、全体としては完結している(周囲はちゃんと四角い直線で囲まれている)。でも、真中に大きな穴がある。さらに、ここが重要なんだけれども、実はピースが欠けている部分の形こそを読ませたい物語なのだと思うのですよ。だから、パズルはしっかりと穴の枠を組み上げて、完成させるだけの数は揃っているんだけれども、それだけじゃないんですな。読者に穴を、見せる。そのために過剰なこともなければ、不足しているところもない。そこが凄い。

 そして『火星』は、えーっと、これ、多分両面パズルなんですよ。上手い比喩じゃないかもしれませんが。一見表と思わせる物を繋ぎ合わせてみるとつながらなくて、ある程度個々のブロックを組み上げたところで、裏返してみるとあーらびっくりな絵が出てきてしまう。二段構えで、形としては『クラゲ』よりも複雑。しかも割とどのピースにでもくっつきそうな腕を伸ばしていて、重複しているようなところもありそう。で、読者は迷ってしまう。でもそこを読み解く楽しさといったら。今でもまだ読み解ききっていないんだけれども、多分。

 で、『かめ』。うん、これは全体の中のおいしいところを抜き出したものだなあ。絵は完結しておらず、まだまだ四周に腕が残っているし、もっと大きな絵があるように見えるのに、肝心のピースが物理的にない。そこにどんな形のピースがはまるのかが、漠然としすぎてわからないが、ピース自体が非常に魅力的で楽しいものなので、別に組みあがらなくても多くの人は気にしない。

 ダサ5で『かめくん』談義をしていたときに、「北野勇作は、多分、『火星』で難しいって言われて、非常に分かりやすい『クラゲ』を書いたのに、分かってもらえてなさそうだったので、その反省をこめた成果が『かめくん』じゃないか」というようなことを言ったと思いますが、『かめくん』のパズルのピースは確かに少なすぎるとは思うし、組み上げたところで穴に囲まれていて全体像が見えないのが惜しいとは思うけれども、ピース個体だけで非常に魅力的なんだよな。ただ、その魅力が大きすぎて、先に『かめ』を読んでしまうと、パズル的な魅力は読み逃してしまうのが痛いところ。まあ、それだけでお腹がいっぱいになってしまうものね。

 私はやっぱり『クラゲ』の完成されたパズルに無茶苦茶感動させられてしまったので、『クラゲ』的なものを望んでしまう。能動的な「読書」を。でも、そういうものは、大多数の人には受け入れられないし、『かめ』的な物のほうが受けはいいだろう。だいたい次が同じ物であるはずがないし、この方法のバリエーションは、多そうに見えて、実は少ないんじゃないかなあという危惧もある。これから北野勇作がどういうものを発表していくのかには興味津々。

 あー、でも杉並太郎さんダメでしたか。ちなみに林譲治さん『火星』について曰く(7/15)

北野勇作さん自身はどう考えて小説を書かれているかは存じませんが、私が理想とするハードSFの一つの理想型が北野勇作さんのSFにはある(中略)語らせてわからせるという北野勇作さんの小説は、文句なく凄い才能だよなぁ。
 ある意味、ハードSFなんだと思います。本当に。

去年の俺様

Sep.27,2001 (Thu)

眼鏡

 つるが曲がってしまった。明日は修理……。しかし私、本当に目が悪くなったなあ。きついんで、今日は短め。

鳥ハム

 第1弾の辛い目の煮汁で朝はおじや。昼ご飯はサラダに第2弾を添えて、晩御飯は第2弾スープでビーフンを食べた。うまうま。

 今日も胸を2枚買ってきて、仕込み。塩をまぶして揉み込んでいると、掌に激痛が。仕事中紙で手を切ったことをすっかり忘れていた。文字通り、傷口に塩を刷り込んでしまいました。かんかんに腫れています。仕方がないので、ビニールに材料を入れて揉むことに。1枚はニンニク+生姜+バジルペースト、もう1枚はセージ+黒胡椒。両方に蜂蜜を入れたのだが、確かにびっくりするほど水が出るね。

ロイス・マクマスター・ビジョルド『天空の遺産』創元SF文庫(2001)

bk1

 ↑におおまかな粗筋と感想は書かせていただいたのだけれども。

 なんかマイルズが無茶苦茶子供っぽいと思ったのは、若い頃の話だからなのだろうか(^^;。走る走る突っ走る。それにしても、【ここまで本当に全くアウトオブ眼中】だといっそ清清しいね。

 今回はベーニン萌え〜で決まりな気が。おいしすぎるよ!

 しかし、洋書は間に合わなかったね。ああ。

北野勇作『クラゲ』

bk1/amazon.co.jp

 『クラゲ』をぱらぱらと適当に開いたページから再読。……するたびに毎回「こんなことにも気付いていなかったのか」と驚愕するレベルの発見をしてしまうのがたまらん。中毒だな。

 リンクにはadramineさんを追加。

峯島正行『評伝・SFの先駆者 今日泊亜蘭』青蛙房

 あ、【bk1】24時間になってる。

去年の俺様

Sep.30,2001 (Sun)

映画『ウォーター・ボーイズ』

公式サイト

 最高!!

 なんだか随分前から予告編だけは見ていて(水中に鉄アレイを持って沈んでカニバサミ)、ずっと楽しみにしていたんだけれども、上映を開始した途端渋谷ではレイト1館のみってことにがっくり。ところが、新宿では行列ができていたらしいとも聞いて、とりあえず初回を狙い撃ち。かなり久々の広い劇場だったんだけど、空席もまばらで立ち見もあったらしい結構な混みぶりだった。

 いやあ。これは絶対に劇場で見るべき映画だろう。とにかく馬鹿で無茶苦茶楽しいのだ。劇場のノリも良く、笑い声が絶えない。まるっきり実写版『稲中卓球部』。ギャグもテンポが良くて、ものすごく綺麗に決まる。タイミングの取り方が絶妙で、例えば金沢が切れる瞬間はびっくりするんだけれども、後から考えると納得の瞬間なんだよな。

 男の子達の表情も良く、特に主役の鈴木君は、男前なのにいかにも情けなさそうな表情と、おどおどした自信なさゲな動作がナイス。アフロの子もオーバーアクション気味なのが、逆に役柄に合っていたし、真鍋かをりの作りすぎも、漫画っぽい後々の展開とのバランスが取れているし、竹中直人はいつも通りで、まずい演技をまずいと感じさせない作りっぷりは、相当気を使っていると思う。カメラの動きも前半は狙いすぎかと思ったけど、もう全く気になりません! 凄まじく、これでもかっ!と大馬鹿っぷりを美しく披露してくれて、感涙物ですよ。

 クライマックスのシンクロも素晴らしい!! たまたまテレビでメイキング番組を見ていたんだけれども、録画しておけば良かった(T-T)。いやあ、かっこいいっす! あんなに綺麗にできるとは。演技を上手くやることよりも、楽しく見せることに徹底しているのは、映画自体と同じで、無茶苦茶正しいと思う。見とれて見惚れて、いつまでも続けて欲しいと思ったよ。終わった瞬間は、実際に拍手をしそうになったほど。いや、してもよかったかもしれない。映画のラストも。u-kiさんも「スタンディング・オベーションがあってもいいのに!」と叫んでいたし。

 ラブラブ色は確かに比較的押さえ気味というか、女の子のキャラクターがこれまた良過ぎで、ラブラブよりもその凄さに圧倒されてしまった。登場シーンが素晴らしい!! 呆気、呆然、爆笑。気持ちよかった。

 いやもうマジで、ダレる瞬間が皆無だったのは久しぶり。充実してみっちり詰まった映画でした。

 というわけで、もう1回見に行きます、少なくとも。やほう!

 ところで、監督の矢口史靖が書いているノベライズ本(?)【bk1】も、欲しくなってしまった。買おうかなあ。

フィアサムエンジンサマー、グッドバイ

 『フィアサム・エンジン』bk1】と、『エンジンサマー』『ハローサマー、グッドバイ』は似ている、と思う。と言うと、誰も納得してくれなかった。そうかー。いや、元は語呂あわせなんだけど。眠。

去年の俺様
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