何だ。いきなり減ったぞ。要するに、水分だったということか、むー。どちらにしろ、酒が恐ろしいということは骨身に染みたので、禁酒ね。
ざぼん・検索
*ざぼん内にあるファイルを検索します。
*複数の単語を入力する時は、半角スペースで区切ってください。
*多少時間がかかることも有ります。
*cgi-bin/以下のファイルは検索できません。
↑のような検索窓をここ数年付けているのだが、そろそろ検索ログが100kbを超えてきたので、消去することにした。その前に、勿体無いのでどういう語が検索されているのかを集計。
1999.1.30〜2000.11.20。約22ヶ月間で、総検索回数2439。同じ語を連続して検索しているものをまとめて1と数えると、1962。サーバが遅いからなのか。
で、1962件を、頻度順で並べてみると、
2回以上検索されたものも切り出してみた。結構眺めていると面白いかも。
もっとふくよかでたくさん召し上がる人を想定しているとのこと。結構沢山食べる方だと思うけど。と言いつつ、今日はイカとキュウリときくらげのトウバンジャン炒め、チンゲンサイと豆腐の味噌汁、ワカメと大根とトマトのサラダ。食べ終わったあと、本当に「ぉげぇっぷ」が出た。量へらしてもいいってことだよな、やっぱり。
ちなみに、今は『決定版や・せ・る食べ方 ダイエット・マニュアル(Beauty&Healthyシリーズ)』2週目。月曜日に牛蒡メニューがあったから。でも、明日は友達連中と鍋なので、今週の決めつけメニューはここまで。4連休、引き締めていかねば。
bk1予約書籍配送無料キャンペーンの意味を青木さんに言われてやっと理解して、土曜日ビジョルド『バラヤー内乱』を予約して、迷っていた本と一緒にあらかた注文。あー、でも書評ポイントを使うのを忘れていた。しまった。
配達先を会社に指定していたので、ここ3日間、毎日何か届くような状態。
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この薄さがブンガク〜という感じだが、中身は無茶面白いのだ。これも再読して何か書かないと。芥川賞を取っているので、そうそう消え去ることはないだろうが、敷居が高いからと言って近寄られないのはあまりに勿体無い。
表題作も面白いけど、「オキナワン・ブック・レヴュー」の遊び心もたまらない。架空の書評欄で、架空の書物に関するリレー書評が展開される"完全な真空"物。題材となるのは「天皇陛下と沖縄」「ユタ、静かな祈り」「証言・沖縄2・4ドキュメント―幻の火花」などという一見(ぷぷぷ)堅そうな本から、「沖縄にとって天王星とは何か」「あなたも3分でユタになれる」「小惑星M-26にユタの帰る時、幻のアトランティスは甦る」という見るからにトンデモなものまで、バラエティに富み、それぞれの書評子の書き分けも素晴らしく、書評自体も一つ一つが非常に面白い。さらにこれらを連続して読むことによって、きちんと物語が立ち上がるあたり、本当に楽しい読物だ。
期待していた解説がないのが残念だけど、祥伝社400円文庫と値段はそう変わらないので、是非読んでみて欲しいなあ。
復刊ドットコムで復刊したもの。私もリクエストし、Kちゃんのと2冊一緒に購入した。
で、読んだ感想としては、うーん、どうなんだろう。この時期の作品は『ビリーの森のジョディの樹』にしてもあまり好きではなくて、良かったのは「帽子物語」、それからまあ「ベンジャミンを追って」くらいかなあ。若いうちに読んでいればまた違ったのかもしれないが、ちょっと露骨すぎて、今はつらい。
でも、読めて良かった。うん。煮え切らないけど。
はっはっは。この連休中ご一緒した方はおわかりだと思いますが、この数値ははっきり言って嘘だね。昨日の晩は基準値プラマイ0まであったんだが、いやあ、落とそうと思えば落とせるものだ。
午前11時起床。本当は朝泳ぐつもりだったのに、目覚しが働かず、仕方がないので朝昼兼用でフレッシュネスバーガーでハモンセラーノサンドとトマトスープ。生クリーム臭いチーズが旨い。ダメダメ。
その後プールで着替え込み2時間いっぱい泳ぐ。
3時半チーズパンとバナナとハーゲンダッツ・ストロベリー半分(残っていた)。チーズパンは甘みのないものだけど、糖分多し。プールの後だからなあ。
7時まぐろのユッケ丼(まぐろたたき、卵黄、玉ねぎ、貝割れ、飯)、小松菜の卵白スープ(メレンゲふよふよ)、大豆とトマトのカッテージチーズ和え。
8時からお風呂で文庫本を読んでいたら、二時間もたってしまってびっくり。まあ、私の読書ペースなら、250ページでそれくらい行くのはわかるが。
で、はかったのが上の数値。どうなんだろう。こうして見ると、実はチーズが好きなのか、私は。
書き忘れていたが、従姉の結婚式のカタログ・ギフトも届いたのだった。文房具とか食器とかに特に欲しいものがなく、両親の方を既に注文した妹と電話で相談したりして結局選んだのが料理の本。
栗原はるみの『献立が10倍になるたれの本』、『献立が10倍になるソースの本』、『栗原さんちの朝20分のお弁当』、『栗原さんちのおやつの本』。
おやつとお弁当は割とどうでもよくて、目当てはソースとたれ。絶対に自分では買う気がない割に、いざという時には一番役に立ちそう。今この状況下でも実践できるのも強い。カロリー表示がないのがやや不満だけど、材料から類推できるし。栗原はるみは学生時代にCが惚れ込んでいたので、内容も安心。
土曜日、ふらふらしていたら、古書店でまた1週間メニューの載っている本を発見。手持ちのレシピにはさすがにそろそろ飽きがきていたので、購入。竹内 富貴子『3週間で必ずやせるダイエット・バイブル』。類書は結構あるけれども、昼を弁当にしているレシピが意外に少ないんだよな。1991年初刷で1997年13刷ってことは、需要があるんだね、こういうの。次はこの1週目。
再読。初読は1997。
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「ふむ。それにしても……これからきみを誰の部下にしたらいいのかね。このつぎ経歴を傷つけられる忠義の士官は誰になるのか」
マイルズはそこを考えてみた。「閣下の直属の部下にしてくださればいいんじゃありませんか」
「ありがとう」イリヤンは辛辣な口調でいった。
「そういう意味じゃ……」士官学校で3年を過ごし、20歳になったマイルズの最初の赴任地は、なぜか北の果ての孤島。大方の予想通りさっそく上官の理不尽な命令に反発し、更迭されたマイルズは、とりあえず機密保安庁の下でスパイとして他惑星の情勢調査に向かう。だが、またもや上官とはぐれてしまった先で出会ったのが、家出したバラヤー帝国の皇帝グレゴール・ヴォルバーラ25歳。皇帝は首相の指示のまま動くだけの皇帝業に飽き飽きして、鬱状態なのだった。マイルズは皇帝を励まし、守りながら、何とかバラヤーへ戻ろうとするが、次から次へと拉致誘拐され、ネイスミス提督としてまた傭兵隊を指揮することに。
『戦士志願』の次に読むべきもの。だが、私が一番最初に読んだビジョルドは、これなのだった。驚いたことに、何度か再読したにも拘わらず、細かい内容をほとんど忘れていたため、また非常に楽しめた。おトク。
後半、マイルズがデンダリィ隊を掌握し、大規模な星間戦争を阻止しようとするくだりは、再読でも結構興奮物だった。傭兵隊が己の利害の間で揺れ、文字どおり職業軍人として訥々と任務に臨む様に萌え。映像的にもなかなかドラマチックな宇宙戦争だと思うんだけど、主人公がこれでは映像化は無理だろうなあ、勿体無い。
憂鬱症のグレゴールがいい感じに拗ねていて良い。なまじマイルズが頭脳面で優秀なだけに、状況が悪化するにつれて彼我の差が顕著になり、彼の憂鬱はどんどん深まらざるを得ない。とは言っても、マイルズがアホのように頭が良すぎるだけで、決してグレゴール自身が無能なわけではないのだ。さらに、それでも皇帝なのだから、なぜ皇帝なのかというジレンマに加えて、今度は皇帝だからという理由だけで、馬鹿馬鹿しいトラブルに巻き込まれるこの不幸。そっち方面の不幸癖は、絶対お母さんからの遺伝だね。お父さんからの遺伝じゃなく。
マイルズ自身も、一介の帝国軍少尉としてのペルソナ、ヴォル貴族としてのペルソナに加えて、デンダリィ傭兵隊のネイスミス提督としてのペルソナの間で、自身が一体どこにあるのかに悩み続ける。やっぱり性格と地位設定の勝利だな。ビジョルドはこのジレンマだらけの駒を、素晴らしく見事に操る。
また、カイ・タングが大活躍するのも、オヤジ萌え(<こら)としては嬉しい。直情熱血無邪気で優秀な戦略家というのはどうかと思うけど、デンダリィ隊の中では一番いいキャラだ。
ところで、ビジョルドのネーミングセンスってどうなんだろう。ヴォルコシガン屋敷のコーデリアとコウデルカとか、傭兵隊のオウセルとオーソンとソーンなんて、私の弱い頭では、初読は混乱するばかりだったんだが、訳のせいで混同し易い文字になっちゃうのかな。訳文自体は無茶苦茶読み易くていいんだけど。タングってのもタンでいいような気がする。
それと。この表紙は何よ。他に採るべきシーンはあったろうに、映えないし、雰囲気とも合わないし、せっかく内容が面白いのに、手に取らないよなあ、これでは。ジュヴナイル的な内容なのに(と言われるとビジョルドは怒るの?)、むしろもうちょっと漫画的でもいいような気がするんだが、勿体無い。
なぜ買ってしまったのかよく分からないが、300円だったらレンタルよりも安いと思ったんだ、確か。でも、レンタルにあったとして借りるのか、私は。
もう11年も前の作品なんだなーと思うのは、所々にバブリーな台詞が出てくるから。日米摩擦とか、そういうの。原作はもっと前だよね。
作りは、呆れるほどフツーだった。特にいいとも悪いとも何も感想が出てこない。カーチェイスの動きのお粗末さとか、顔が全然柴田昌弘していないのとか、やたらと使われる透過光とか、広い部屋でランと奈留が異様に離れて喋っているのとか、気になったけど、テレビアニメレベルよりちょっとはいい感じ(回想シーンでの1話の作画はもっと酷かったけど)。『敵は海賊』とほぼ同時期だと思うんだが、質は数段劣る。
ストーリーはメレケスが日本にやってきて、ソネットが学校でぶっ倒れるあたりで、私の記憶が確かならば、割と原作に忠実っぽい。でも、乙女の体重(きゃっ)について、何も触れられていないのはまずいだろう、ものすごく。
それから、どうもランの設定が違うらしい。「紅い牙って何? 私は何も知らないんです〜」と泣いているばかりで、こんなんだったっけ? 『ブルー・ソネット』以前がまるでないという設定なのか?
結局、懐かしさと痒さしか感じられなかったのだった。さて、このテープはどうする?
新しい本の1日目の晩御飯は、ネギトロやまかけ丼(鉄火納豆丼)、貝割れと豆腐の吸い物(クレソンと豆腐の吸い物)、キャベツと紫蘇の浅漬け、えのきと小松菜のお浸し(えのきとほうれん草のお浸し)。()内が本来のメニューで、実際に作ったものは材料購入などの点でちょっと変更していたりするんだが、なかなか美味しく、相変わらず量も多く(げふ)満足。
上巻
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下巻
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日曜日、書店で手に取って見た。うーん、当たり前っちゃ当たり前なんだが、上巻が3章までというのは、ちょっと辛いかも。私だったら辛いな。興が乗り始めたのが4章だったから(一番辛かったのは2章)。思い返せば、それぞれが面白かったと思えるんだけどね。
というわけで、今読んでいる方々、我慢して下巻まで読んでください。読んでしまったが最後、ハードカバー版『ハイペリオンの没落』を買わざるをえなくなるんですがね、ふふふ。
つーか、本音を言えば、『ハイペリオン』から『エンディミオンの覚醒』まで、絶対に一気読みして欲しい。途中で待つの禁止! 買え。買えなかったら、借りて読め。せっかくの物語が勿体無い。
あー、あと、巻末のがつまらないのが残念。どうしてこういうのにするんだろう。むー。
私は『ハイペリオン』は非常に読み易く(ちと矛盾しているかもしれないが、読み始めると早いのよ!)、分かりやすく、とっつき易く、SFの面白い要素盛りだくさんの、福袋ごった煮小説で、SF全くの初心者(広義のミステリーを読まれる方など)に薦めるのにぴったり!と思っているくらいなのだが、ねえ。
で、つづきの文庫化はいつなんでしょう。
連休の後遺症か、日曜日は4時まで眠れず、昨夜も『平成日本のよふけ』を見てしまった。相変わらずすごいゲストを呼ぶけど(政官関係が多いね)、この番組のおける香取慎吾の役割って何なんだろー、とか思いながら、勿体無いので筋トレしたり。
そして、案の定、今朝は寝坊。確かに目覚しで起きたのだが、二度寝して起きたら電車早出のタイムリミット。慌ててご飯に卵を掛けたものと、バナナとカフェオレで朝食を摂り、弁当箱にご飯とバナナをつめて、弁当は作らず。昼はコンビニで牛筋大根煮込み(200kcal)と、ほうれん草の白和え(80kcal)を買って、504円。弁当屋の弁当って、やっぱりサラリーマンの男性向けに、簡単に満足を得られるよう多く脂っこく作ってあるので、そんなものを食えば太るのは当然だから、それを避けて単品でお腹いっぱいバランス良く食べられるように揃えると、どうしても割高になってしまうのだった。普段使わない電車の交通費とあいまって、結構な出費だよ、これでも。弁当用の材料は当然買ってある訳で、それを合わせれば1000円行くんじゃないかい。とほほだわ。ちなみに早起きして弁当を作れば、そのコストは200円くらいだったはずなんですわ。
あ、あと、IOカード、土曜日の帰り使ったときに、正しく出場記録ができていなかったらしく、入場で引っ掛かった。窓口に持って行ったら、その時は一駅しか乗っていない筈のに、入場駅からその駅までの分で290円も取られた。うげ、と思ったけど、遅刻しかけだったので言い出せず。ああああ、腹立つ。
再読。初読は1997。
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マイルズ・ヴォルコシガンシリーズの中篇集の2篇目。1篇目は「喪の山」で、多分一番再読回数は高いので、パス。なぜそうなのかは、上の引用文を(選んだことを)見れば明らかだなあと、自分で再確認。ううむ……(悶)。「あんな体で、あんな代謝に動かされていて、あんな顔で――変種としての生活に――どんな自由があるというのだ? 苦しまずに死んだほうがましじゃないか。この先負わされるあらゆる苦しみのことを思えば――」デンダリィ隊の今回の任務は、闇市場ジャクソン統一惑星から、生化学者を連れ出し、無事バラヤーに送り届けること。ちょっとしたお遣い程度の、簡単な仕事の筈だった。ところが生化学者は重要な生体標本を実験動物の体内に隠しており、それを回収するか、消滅させるかしない限りは、同行しないと言い張る。マイルズは仕方無しに、囚われている実験動物を殺す目的で商館に忍び込むが、"実験動物"とはれっきとした知能と感情を持つ狼少女だったのだ。
マイルズは小声に、力をこめていった。「ちがう、それは。そうじゃない」
一方、マイルズの部下で両性者のベル・ソーンは、商館に雇われている4本手のクァディのミュージシャン・ニコルに一目ぼれし、ジャクソン統一惑星から救いだそうとする。
『ヴォル・ゲーム』での活躍によって、デンダリィ隊が正式にバラヤーの秘密部隊となった後のお話。マイルズは、最初から最後までマイルズ・ネイスミス提督として活躍する。
「喪の山」と繰り返し書かれているのは、マイルズが障害を持ちながらも、それを克服……じゃないなあ、隠し、補い、利用して(自分自身であろうと望むんだ。徹底的にね。)、挫折を繰り返しながらも、歩き続けなければならないということ、それに伴う意味、「ぼくは、生きている」という主張そのものだ。
生まれ出る状態は、良かれ悪しかれ、誰にも選ぶことができないが、生きる権利を誰かに奪われることは絶対にあってはならないということ。まあ、マイルズには、他ではとても真似できない強さと、天賦の才能と、生まれながらの地位と、巨万の富があるからねえ。単なるお坊ちゃん話になりかねないところを、わざと露悪的に見せることによって、読者を煙に巻くあたり(「喪の山」のフライヤーと教育費を天秤にかけるところとか)、やっぱり川島誠と共通している。上手すぎ。
で、内容といえば、心温まる2つの行きずりの恋が描かれている……のかなあ。マイルズって本当に「ベータ的」だわ。ベルは駄目でタウラならいい(かならずしも「必要に迫られた」からだけだとは思えない)のか。タウラは、今後のシリーズでも登場するのか? だとしたら結構楽しみだ。
あー、しかし、やっぱりえっちシーンになるときれいに暗転するこのパターンはジュブナイル的だと思うなあ。色気ないし。
それにしても、ジャクソン統一惑星といい、バラヤーといい、本当にお家騒動が好きだなあ。
弁当の具をあらかた作り終わった段階で、米を炊いていなかったことに気付き、慌ててサンドイッチを作る。パンを薄く半分に切り(四角から包丁を入れ、くるんとまわせば破れることなく切れる)、カッテージチーズとボンレスハムとキャベツの塩漬けを挟んだのだが、パン>チーズ>ハム>キャベツ>パンなどという馬鹿げた挟み方をしてしまって、ちょっと失敗。チーズとハムでキャベツを挟むべきだった。水が出て、パンが湿ってしまって。む。
6)キャラ萌えとは“奪い合う必要性のない環境の中での共有感覚”ではないか。おお、もしかしてたかはしさんが、「"萌え"とはコミュニケーションの手段である」とか言っていた(ような気がする)のは、こういうことなのでしょうか。ちょっとだけ開眼した気分。
再読。初読は1997。
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『親愛なるクローン』で地球に行く直前、ダグーラ作戦の物語。セタガンダの鼻先から、まんまと一万人で大脱走すると言えば痛快そうだが、読んでみると、かなり重苦しい。何しろマイルズは仲間もなく、まるっきり徒手空拳以下の状態で、当然ヴォルの威光も通用しない世界に、異常な骨と異様な外見のまま放り出されるのだ。いつものハッタリすらも通用しない状態で、たいてい必死なマイルズが、それこそ決死で挑む姿が見られる。本当に余裕がない。しばらく黙っていたあとで彼はいった。「汚い手をつかうな、ブラザー・マイルズ」セタガンダに捕虜として囚われたレジスタンスの英雄を救うために、単身収容所に乗り込んだマイルズ。ところが出口のない球形のドームに入った途端、身ぐるみ剥がされて素っ裸になった上に、救うべき英雄は既に死に掛けており、マイルズは目的すら失ってしまった。管理も虐待も、壁も仕切りもないだだっ広い収容所に、一万人の無気力な捕虜と共に残されたマイルズは、集団に秩序を回復させ、全員で脱出しようと目論む。
「負けるわけにはいかないのだ」マイルズはひそめた眉の下から、暗いまなざしで彼をじろりと見上げた。「負けてもいいのか?」
その余裕がない状態で、傭兵隊の提督マイルズ・ネイスミスと、バラヤー帝国のヴォルコシガン卿、帝国軍のヴォルコシガン中尉、それぞれのモラルが交錯し、拮抗する。傭兵としての本来の目的を失いながら、隊の装備と人員を犠牲にしてまで、哀れな他惑星の捕虜、無関係な1万人の兵隊を救い出さねばならないと思わせるのは、マイルズのヴォル(軍人貴族)としてのプライドであるような気がする。でも、単なる傭兵であれば、ここまではしないよなあ、つーか、デンダリィ隊は人が良すぎるよ、本当に。これでは、傭兵ではなくて、救急車か消防車かレスキュー隊か自衛隊だ。
だいたい、なぜこの任務にマイルズがこのような形で拘わるのかが疑問。確かにデンダリィ隊がバラヤーに極秘傭兵団として組み込まれた理由を考えれば、もってこいの任務かもしれないが、事前にその危険性を当局が十分に察知していなかったとしても、リスクが高すぎやしないか? 骨がもろく、虚弱な体質で、尚且つ(えこ贔屓しないという意味なのかもしれないが)首相の息子だよ、これ。バラヤーとデンダリィ隊との関係の機密性を考えれば、マイルズ本人にしかできなかったのかもしれないが、でも、それも説得力が希薄という気がする。何度も死んでいておかしくないよなあ、この中篇の中で。
なんだかちょっとバランスが悪いと感じてしまうんだが、それだけにハラハラどきどき度は高い……でいいのか? こら、イリヤン泣くな。
で。「無限の境界」を読んで、マイルズが『エンダーズ・シャドウ』のビーンに似ているなあと思いつく。身体的なこと、立ち回り方とか色々。でも、マイルズは萌えるけど、ビーンは萌えない。ちなみに「無限の境界」という短篇は、非常に萌え要素が少ない短篇であった。ふむ。