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ざぼんの皮 2000年 03月


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Mar.13,2000 (Mon)

栗原まもる『バガージマヌパナス』漫画版(原作:池上永一)読了

 凄すぎ。

 確かに、散々漫画的だと言っていたが、いやもう本当にこんなにそのまんま漫画にしてくれるなんて……。感激。あまりの嬉しさに、今、心が躍ってるんですけど(^^;。比喩じゃなく。

 ストーリーはとりあえず原作そのまんま。絵柄も私的にはイメージピッタリ……いや、私がイメージしていたものよりももっと鮮烈! 綾乃もオージャーガンマーもカニメガも、私が思っていた以上に可愛くて、面白くて、普通で、『バガージマヌパナス』的なのだ。神様だけはちょっと違うけど(^^;。でも、こういうのもありさ〜。

 そして、テンポと掛け合い。小説の楽しいテンポそのままに、絵が切り替わるのが、もうこれは快感としか言いようがない。嘘や法螺を吹いたときに、キョロンと平板な少女漫画目になったり、ペコちゃん顔になったり。ロケット花火を民家に打ち込んだり、神様相手に喧嘩したり、パワーも健在。もし小説をまだ読んでいないで、この漫画を先に読んだ人があれば言っておきますが、そのまんまです。どっちから読んでも50倍楽しめる、すんばらしいメディア移植の成功作!!

 漫画は絵柄や迫力で秀でているし、小説版はやっぱりキャラの厚みやエピソードの豊富さで秀でている。漫画版はやっぱりダウンサイジングしなきゃいけないので、カニメガが必要最低限の活躍のみで留まっているからねえ。いや、いいんだけどね、それでも! 削り方もこれ以上ないというくらい適切。原作は雑多すぎるという感もあるし、漫画版の方がまとまりがあって、すっきりしている分いいのかも。『バガージマ』は綾乃のユタになるしか物語なんだから。そういうところも含めて、、すすす、すげー('-';。

 あくまでも原作ありきという形では、最高水準じゃないかな。つーか、それは別に原作を壊してはいけないという意味じゃなくて、栗原まもると池上永一の幸せな組み合わせの妙というか。栗原まもるの原作に対する愛が前面に出ていて、それが原作を後光のように照らしているような感じ。とても気持ちいい。

 しかもこの漫画、講談社なんだよな。KCデザート。原作は、新潮社のファンタジー・ノベル大賞を受賞し、ハードカバーで発売。文庫版は文芸春秋から出た(『風車祭』合わせ?)。どこにも講談社はからまない。そういうことを鑑みても、この漫画、原作の持つすさまじいパワーが窺い知れようというものだ。

 ああ、心地いい。ああ、素晴らしい。なんかもう、本当に愛してしまうよ。とにかく、原作未読の方も、絶対に、読むべし。

 ついでに『復活、へび女』と、『風車祭』も……。うひゃー。

つづく

ラジオドラマ『エデン2185』最終回

 うーむ、まあ、いいでき、なんじゃないでしょうか。やっぱり原作知っていて聞くというのは、良くない。むー。

ラジオドラマ『これは王国のかぎ』第1回

 荻原規子の原作は未読。楽しそう。

 しかし、SFファンタジーが続くなあ(^^;。

去年の俺様

Mar.14,2000 (Tue)

『SF Japan』

 借りたので、通勤時間にちびちびと。

神林長平『ウィスカー』

 カナザワさんが、MLでお勧めしてくれた作品。確かに、昔の神林っぽい設定とお話だし、小説的にも落ち着いているんだけど、何なんだろう、何が気に食わないんだろう、私は。筋はわかるし、人物も追えるんだがんだが、全体の着地点が見えない。見えるんだが、それが地面じゃなくて、宙に浮いているような感じがする。

 んー、でもやっぱりこれは昔の神林じゃないですよ(当り前だが)。『帝王の殻』('90)以降の匂いがする。自分の中で全然考えの整理がついていないので、本当に感触だけの話なんですが(^^;。つーか、私は感触から入って、感想を書きながら考える人なので(垂れ流し、という)。

 何か、悲しいけど、私の心が今の神林から離れてしまっている感じ。多分、私の方が神林の地面と同じ所に立っていないから、浮いて見えるのね。うーん。初めて大森さんちからリンクされたときに「熱烈神林ファン」(だっけ?(^^;)という枕詞をいただいていたにもかかわらず、サイトを開いて4年半以上、ほとんど神林に触れてこなかったのは、離れていることを自覚していたからなんですが……。

 そのうち、頭から読み直して、ぐろぐろ考えたい気分。消化不良。

新井素子『馬場さゆり』

 『チグリスとユーフラテス』外伝。

 ところで、『M.G.H.』は明日読むつもりで、『第一回日本SF新人賞最終選考会』も読んだんだけど、これと同じようにSF大賞についても語ってよ……。つーか、語れるのか!? 語った上で、大賞として選べるのか? 無茶苦茶きいてみたいぞ。むふー。

 んで、『馬場さゆり』。相変わらず、読むのが辛かった。何なんだろう、この浅さは。本当に物を考えない登場人物。あからさまに、お話のための駒。小説の地の文にしてしまえば、5年だろうが10年だろうが20年だろうが、ほんの数行で書けてしまうものだ。読む時間にしてみれば、一瞬。が、その数行の間に、登場人物の時間は、きっちりその年数だけ経ている筈で、そう読ませないと、字面の年月なんて意味がないのに、まるでみんな、5秒しか物を考えていないみたいだぞ(--;。医学を志し、勉強して、就職して、自分のクリニックを開くまでに、色々考える時間はあっただろうがってばよ。浅薄すぎる。明の堕胎推進に至った過程にしろ、さゆりの人工子宮研究に至った過程にしろ。その後のことにしろ。

 とにかく、文章から物語が立ち上がらない。人物も。わじわじ〜!!

 杉並太郎さんの日記を見て、「だよな〜」と嘆息していたら、たまたま見た煩悩日記辺りでちょうど『チグユー』話が。

 いやもう、別にいいんですけど〜。でも、本当にSF「小説」を売る気があるんですかね?>『チグユー』をSF大賞に選んだ方々(って、この人たちがSFを売りたいと思っているとは限らないか)。

去年の俺様

Mar.15,2000 (Wed)

栗原まもる『苺シロップ』『…青春中!〈全2巻〉』講談社KCデザート

 帰りに寄った古本屋で買ってしまった。ちょうど土曜日まで1割引中だったし。別の古本屋でKCフレンドのやつも見かけたけど、こちらはいかにも「フレンド」な絵柄だった。

 『…青春中!』は高校ラブコメ。超可愛くて優秀な姉を持つ冴えない妹が、青春を謳歌しようと胸を膨らませて入学した高校に、姉が教師として赴任してくる。またもや姉と比べられ、失望する妹に、なぜか寄ってくるカッコイイ系のエロエロマン。ちょっと恋心を抱きかけた妹だったが、姉が妹の同級生とつきあっていることを隠すために、姉の恋人と偽装恋愛をする羽目に。妹のエロエロマンに抱きかけた好意はどこへ!? しかもエロエロマンはかつて妹の親友を強姦しようとしたことがあったらしい……。

 うーむ、『苺シロップ』の方が好きかも。こっちはヤるのヤらないのの短篇が4つ。「苺シロップ」「あめ玉コレクター」「アイスクリームマドンナ」は片思いだけどヤっちゃう話(すげー要約だ)。「愛をブッ飛ばせ」は8頭身版けらえいこ(同左)。いやー、それぞれ良かですわ。けらえいこ好きだし(違います)。

 掘り下げちゃうと、深刻ドロドロな話なんだけれども、ちょっと離れたところから、表層を見ている感じ。スレスレのところで、潜り込まない絵柄とテンポ。打撃を受け止める心のクッションが効いていて、読んでいて快くリアルだ。「愛をブッ飛ばせ」の丁々発止のやりとりも、緊迫感がたまらない(でも、このセンサー、どういう仕組みだ?)。いかん、少女漫画は、はまったら泥沼だぞ(--;。

 こんだけしか読んでいないけれども、『バガージマヌパナス』はやっぱり池上永一の話だったんだなあ。というと語弊があるか。漫画版『バガージマヌパナス』は、池上永一という小説家と、栗原まもるという漫画家が、ぴったりとパズルのピースのように組み合わさってできたものなんだなあと。栗原まもるだけのものでもないし、池上永一だけのものでもない。二人が融合してはじめて産み出された作品だなと。尤も、まず原作ありきなんだけど。でも、原作の小説よりも、もっと『バガージマヌパナス』として完成されているような気がする。エキス抽出濃縮還元果汁100%。本当に今「産まれた」と思えるくらい、瑞々しくて、愛しい。

 漫画版『バガージマヌパナス』は芯から皮まで美しい作品だ。何度も読み返しては幸せにひたっちゃいますよ。

矢崎存美『ぶたぶた』読み始め

 各所で話題になっている『刑事ぶたぶた』の前篇らしい。私にはぬいぐるみを置く趣味はないが(置いているけど)、この写真のぶたにはハートをドキュンだ。可愛い。最初の一篇「初恋」だけ読んだのだが、ヤられっぱなし(;_;)。ツボ。すごくいいよ、これ!

三雲岳斗『M.G.H.』読み始め

 まだ十数ページ。多分選評でも散々長いと言われていた前置き部分なんだろうが、面白いじゃん。読みやすいし、テンポあるし、ラブラブだし。頭には心地よい文章。

それはそうと、

 私はこんなにラブラブ好きだったのか?(^^; いや好きだったけどさ。反動?

ラジオドラマ

 間違って消してしまった『エデン2185』第8回は再放送で無事捕獲。『これは王国のかぎ』はいい感じ。

去年の俺様

Mar.16,2000 (Thu)

オンライン企画始動

 なんと(これだけ日程がシビアにも拘わらず)、ダサコン3オンライン企画は二本立てだ!! 大丈夫、ダサコンだから(~-~)~"ってのが、今回の合い言葉……なのか。

 一つ目は、第4回「○○と××くらいちがう」大賞 in DASACON3。ご存知、冬樹蛉さんちのアレです。オンラインで投稿を募集して、本会で生講評をいただくことになっております。

 もう一つは、サン・ジョルディの日をめざして・本のポップコピーコンテスト――○○な人に贈る本。これは有里さんの企画案をいただきました。オンラインで投票して勝者を決めるほかに、実際に書店員さんに審査してもらって、最も使えるとされたポップは、実際に某書店で使ってもらえるらしいという話。

 どちらも、投稿、投票、お願いします。

 ところで、ダサコンページ参加予定者一覧は私が担当していて、上の企画ページはかつきさんが担当しているんだけれども、どーしてこんなに雰囲気が違うんだろう(T-T)。同じ黒バックでも、かつきさんの作るページは可愛いのう('-')と思っていたり。ううむ。

去年の俺様

Mar.18,2000 (Sat)

初めてのら博

 ラーメン博物館に行ってみた。混んでいた。

 とりあえず一番空いていた京都の新福菜館で、ミニラーメン一杯目。10分待ちくらいだったか。まさに墨汁のようなスープで、麺も黒く染まっているんだが、食べてみると、豚豚していて、確かにしょっぱいんだが、おいしい。結構好み。

 お腹が落ち着いたので、今度は75分待ちと言われながらも、食べてみたかった藤沢の支那そば屋。結構回転が早くて、席についたのは40分後くらいだったんだが、ラーメンが出てくるまで異様に待たされて、多分トータルで60分。この待ち時間も計算のうちだったのか(--#。食べたのはやっぱりミニラーメンだったんだが、なるほど、こいつはうまい。こっくりした塩。塩というと、神名備ラーメン(風野先生の日記。自分の所は休止中だったらしい)を思い出す。あれもあっさりして美味しかったが、こちらはこっくりしていて、重みがある感じ。確かに列が一番長くなるのもわかるかも。

 私もAもお腹のキャパシティが、これで限界だったので、それで帰宅。むー、また行きたいぜ('-')。

ライバル出現

 もろやんさん@ぐうたら雑記館『ノギガ・オンライン(仮)』というサイトを開設しました。寮美千子『ノスタルギガンテス』を、より深く考察しようというコンセプトらしい。うちのファンサイト(というか、リンク集)『記憶の王国』からもリンクしました。どんどん盛り上げましょう(^-^)ノ。もろやんさんの感想も読み応えがあって、すごいです。

 しかし、人をここまでさせてしまう『ノスタルギガンテス』って、一体……(^^;。

ババフェチ

 u-kiさんに、漫画版『バガージマパナス』読書日記(3/15)で、「ヒラマドさん、やっぱただのババァフェチじゃあ……?」と言われてしまった(;_;)。萌えではあるけど、フェチではないと思うなあ。

 おばあさんに限らず、老人キャラというのは、その存在自体に身近な死を内包しているので、私的萌えの条件に合致することが多いのです。それは、天藤真『大誘拐』のばあちゃんに対する私の反応にもよく表れていますね(ちなみにこれを書いた時点では、まだ自分の萌えの法則性に気付いていない(^^;)。

 あと、綾乃は漫画だから美人なのではなくて、原作でも超美人という設定です。そのギャップがスゴイというキャラクターなので。『バガージマヌパナス』は、漫画版のイメージを、それとして記憶しておいても間違いないと思いますが、読んだら、またさらに楽しめること請け合いですよ! 『復活、へび女』は読んでくださいね! ニムさんも、買ったことだし。

 それにしても、北村薫『水に眠る』はそこまで……(^^;。「『少女の器』風の後味の悪さ」って……。私が借りた本は、結局読まずに返してしまいました。うーむ。

半年ぶりの再会

 月曜日、郵便受けに郵便物の不在票が入っていた。宛先不明で戻ってきた小包ということだったが、Kちゃん宛てのものということは、去年10月に送ったビジョルド3点セットか、1/24に送ったヴォネガット3点セットか。むーん、とにかく、どちらにしろ、もう事故だと思って諦めていたから、戻ってきただけでも良かったかも。

 と思っていたら、昨日Kちゃんから葉書が来て、ヴォネガットセットが3/6に届いた旨書かれてあった。船便とは言え、随分かかるものだなあ。ってことは、戻ってきたのはビジョルドセットか。

 今日取りに行ったら、やっぱりビジョルドセット。消印は10/13になっていた。まさに半年かかって、帰ってきたらしい。まあ、結構頻繁に引越していた時期だったから、仕方ないか。ふう。送り直そう。

去年の俺様

Mar.19,2000 (Sun)

安田ママさんの職場とkashiba邸訪問

 今日は七沢さん幹事で、安田ママさんの職場とkashibaさんのお宅を襲撃するオフ。

 10分程度遅れたものの、何とか無事に合流。u-kiさんにお願いしていた不要モデムをいただく。うちのファックスは、読み込みローラー部分が壊れていて、原稿が紙詰まりを起こすため、送信するのに非常に手間が掛かっていた。ので、モデムはファックス専用。u-kiさんには以前、不要になったTAを差し上げたことがあるので、これでとんとん? と思ったら、紙袋の中に文庫本が……。「あ、それ、いらないんで、あげます」って、『水に眠る』じゃん(T-T)。総統〜!!

 とりあえず安田ママさんが勤めている書店に移動。安田ママさんの棚は、ナルホドの充実ぶり。Webの周辺サイトで話題になっている新刊は、ほぼ全てそろえられるんじゃないかな? 『刑事ぶたぶた』も並んでいたし、大人にも薦める子供の本コーナーには、寮美千子のパロル舎の本もどーんと平積み。川島誠『800』も平積みしてくれていた。ありがたいことだ。しかも手書き帯びつき。ううむ、これがカリスマ書店員という奴か!?

 ダイジマンさんは、今まさに勤務中。レジに入っていたところを、カワカミさんにコンピュータ関連の棚を案内してくれたり。こちらも結構充実していたけれども、普段見ないのでなあ。それにしてもダイジマンさんの耳に挟んだ鉛筆がりりしうございました。

 書店で大騒ぎして(すみません)、お腹が空いたので、移動。大通り沿いのファミレスを何軒も回るのだが、9人という大人数のため、なかなか店に入れず。やっと入れたのはすかいらーくだったのだが、すかいらーくってどこも、無茶苦茶人が少ないような気がする。人件費削減なんだろうが、あからさまに手が足りていない。うーむ。

 食事の後、ブックオフに移動。私も珍しく何冊か見つけたので、買う。特にこないだでたばかりの『SFが読みたい!』を100円でゲットできたのは、超嬉しい(笑)。kashibaさんにも誉めていただいた(ちゃうか)。当のkashibaさんは、漫画を1冊買ったのみ。

 そしてkashibaさんち。話には聞いていたが、広い室内には本当に本がない。え、どこに!? と思ったら、クローゼットがまんま書棚。ポケミスなんかが、きれいに整理されて並んでいる。それから、廊下の両隣の部屋が、まるまる書庫!? うわーーーー。私のような薄い人間には価値がわからないけれども、整然と並べられた本棚には、圧倒される物がある。すごいなあ。やっぱり整理整頓ができる人でないと、本は腐らせるだけだよなあ、と自分の買い方の正しさ(というか、身の丈に合っていること)を確認。私の場合、整理整頓ができないので、そういうのは図書館に丸投げという感覚なので。

 リビングには既にコップとおつまみが用意されており、青木さん手作りのケーキでお茶など。すると、おもむろにkashibaさんがLDを取り出した。かけたのは、東映特撮のOP・ED集。時代別の奴の、比較的新しいグループで、「俺的には、これの前のシリーズぐらいがいいんだけどなあ」と言いながらも、そこからはu-kiさんの独壇場。一つ一つの作品について、u-ki的粗筋紹介をしていく。「これはねー、3人のうち、2人はロボットなんですよ!」「このピンクの人が、『シュシュトリアン』で三女をやっています」とか、凄すぎ。『メタルダー』から、『シュシュトリアン』くらいまで。大学時代の作品が主なのに、結構見てるじゃないですか(--;。kashibaさんも、その様子を見て、総統のことを「うーん、便利だ」と感心しておられた。一家に一u-ki総統ですか。便利だけど、物の役には立たない。他にも、u-ki総統が、マドレーヌの形は貝型ではなくて丸いカップ型が正しいと思っていたりとか、総統、キャラ立ちすぎです。

 仕事帰りにやってきたダイジマンさんが、本棚をじーっと見ていると思ったら、おもむろに「いやー、この目録がいいねえ」と呟いたのも、強く印象に残りました。目録ですか……。

 LDの両面が終わったところで、今度はアニメ主題歌が!? ちょうど私が生まれた頃で、物心ついていない時代のものが中心。あー、でも『バラタック』は見た覚えがあるよ!? というところで、時間。kashibaさんには本当にお世話になりました。つーか、お邪魔しましたm(__)m。ママさんも、ダイジマンさんも、七沢さんも、どうもありがとう。

去年の俺様

Mar.20,2000 (Mon)

『SF Japan』

 髪を切りに行ったら、随分待たされたので、読み切ってしまった。私は、もともとアタマの切り替えが下手で、短篇集は苦手だし、アンソロジーはもっと苦手、雑誌となると全然駄目。なので、こんな風に文芸誌を全部読み切ったのは初めてかも。日本人の作品ばかりで、読みやすかったということもあるんだろうが、こういうのを季刊くらいで出してくれませんかね>徳間。無理だろうけど(^^;。

三雲岳斗『M.G.H.』

 純粋に楽しめた。面白かった。

 なるほど、これはSFミステリーであって、ミステリーSFではないわ。舞台が、吹雪の山荘とか、絶海の孤島じゃなくて、宇宙ステーションだということ。無重力状態での墜死、同室にいた二人のうち、片方のみが窒息死するという、宇宙ステーションならではの不可能殺人の謎解きが行なわれる。

 後半はまんまミステリーになるので、SF側への踏み込みが甘いというか、某博士の存在が、ちょっと全体としては浮いているような。もうちょっと絡まって欲しかったとは思う。あれで十分なのかな?

 んで、……手を見たところで、それぞれの意味が思い出せない時点で、私は駄目ですね。はい。勉強し直そう。もう片方の方はわかったので、素直に膝を打てた。これって、伏線の貼り方とか、トリックとか、誤魔化し方とか、かなりきれいではないですかい? ミステリープロパーな人の感想を読みたくて探そうとしたのだが、調子が悪いよ(メールは受け取れるのだが、送信が不調。FTPはできる(と思う)のに、見られない)。

 殺人事件が起こる前の前振りの長さも、読み終わってみると確かにバランスが悪いかもしれないとは思ったが、私は楽しめた。選評では、大原まり子に不評みたいだけど、いいじゃん、パターンでも、面白ければ。

 とにかく、このムックの中で、一番読み応えもあって(量多いしな)、よかった。『コールド・ゲヘナ』も読んでみよう。

梶尾真治『あしびきデイドリーム』

 エマノン・シリーズは未読。おセンチSFということで、いつか読もうと思っていたのだが、もしかして、私的に一番読んではいけないものを最初に読んでしまったのではないか。他の短篇は合いそう……と思うんだが、これは駄目。最後に読んで美味しい種類のものだよな、きっと……。最初に読んでしまったら、駄目だわ……。いきなり収縮するスケールを見せられると(;_;)。

 どっちにしろ、そのうち読むつもりだけど。失敗した……。

堀晃『柔らかい闇』

 〈情報サイボーグ〉シリーズ、らしい。こういう雰囲気は大好きなので(中途半端道を極められるな(^^;)、ワクワクしながら読んだんだが、まとまっているのなら、まとめて読みたい。「ほうほう」で終わってしまった……。もっとアタマがほしい。

去年の俺様
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