Iが遊びに来たので、また台湾料理屋で飯。海老も食べられたし、美味かった。
そのまま部屋で、何を思ったかアニメビデオ『ソリトンの悪魔』を見ながらおしゃべり。週刊ストーリーランド系ゴジラ対キングギドラでした。私は原作を読んでいないんだけど、えーっと波動の化け物だったっけ? だとしたら、あの描写は酷すぎ。水を掻き分けて進んじゃいかんような気がするのだが、おしゃべりの合間にちらりと見る程度なので、よくわからん。見返しもしないだろうな。いかにも北上次郎とか茶木則夫が喜びそうなドラマだということは、なんとなくわかった。
ご自分で読んでください。まず。
だけでは書く意味がないので、一応紹介。
あてのない旅に出て、どことも知れぬ町にやって来て、ここにいる。そういう夢が、12話語られる。テーマが統一されている連作ショートショートのような形式の一篇の短編。夢の中の浮遊感、不安感、理不尽さ、既視感……、それが魚眼レンズから覗いたような、遠近感の狂った街を舞台に描かれている。
あー、冬樹さんも書いているとおり(って、畏れ多いんだけど)、北野勇作作品が最も損をしているところは、アオリや腰巻で端的に内容が紹介しにくい点であろうというのは、本当にその通りなんですわ。でも、「SFマガジンを読もう」でのこの作品の紹介には、うむうむと頷いてしまう。←こんな感じのお話ですので、興味のある方はぜひご参照ください。
でも、真っ白な状態で読むほうがいいとは思いますが。
で、それは非常に営業的には損だとは思うんだけど、野尻さんがおっしゃる通り、そうでなくては北野勇作ではないやい! と思うわけです。はい。ところで【以下、『かめくん』ネタバレアルジャーノンというのはネタバレではと思ったのですが(私は重要で大切にしたい部分だと思う)、読んだ人にしかきっと正確なことはピンと来ないだろうし、なるほど美味い表現だなあと思ったり。でも、それはネタバレと指摘しちゃうと、それがネタバレになってしまうだろうから、ここは反転。】
同様に【以下、『曖昧な街』のネタバレ一と十二にしか出てこない主人公の人称】が、曖昧に見えた「夢」の断章をするりとゆるやかにくるんで見せてくれる、こういう感覚がやっぱり好きだ。物語自体【のオチは十一】だが、それをこういう風に見せてくれる、それこそが北野勇作の北野勇作である所以というか、だから粗筋を説明しづらくなっちゃうんだけど、そこがいいんですよ。
有里さんも買ってくださったようで、ついにbk1の在庫が切れたのか配送ステータスが2〜3日にっ! と昨夜思ったのに、今朝見たら即日になっていた。ありがとうbk1!! というわけで、>>【bk1で『かめくん』を買う】
感想リンク集も確実に増えていっているようだし、嬉しい嬉しい。ふふふ。
体重的には小康状態なのだが、ふと思いついてメジャーで測ってみたら、見たことのない数値が出て動揺する。やっぱり比重が高くなってきているのか。ま、明日の朝もプールだ。
ほとんど事前情報ゼロ(風野先生の日記も見ない見ないして)の状態だったので、誰も英語を喋っていなくて驚いたくらい。
いやあ、久々にいい映画を見たなあという気分。フランスの200km離れた二つの村で起こった事件が一つの流れになる構成もいいし、二人の刑事同士があまり馴れ馴れしくないのもいい。映像も盛り上げ方も、卒がなくて、さらにとにかく遊びが効いている。【対戦ゲーム風】アクションシーンには度肝を抜かれた。
そして何より、ブリキの兵隊さんみたいな制服警官と憲兵態の可愛らしいことといったら! 狙ってますね、狙ってますね。いいなあ、こういうノリ。
ああ、いい映画だった。謎以外は。ミステリー的な筋立て以外は文句なしなので、見て損した気にならないのがすごいよな。ラスト数分で、頭の中が真っ白になってしまい、スタッフロールの仕掛けを見逃してしまったのが痛いけど。やっぱり最後まで座ってないとだめですね。
帰り道、気になったので(なるだろう普通!)原作本をぱらぱらめくってみたんだけど、大分違う(やっぱり映画は説明が相当省かれている)のかな。あー、しかしあの真相は同じなので、読みなおすのかと言われると……。とりあえず映画から見て良かったと思う、今のところ。それくらいいい映画でした、本当に。劇場で見て良かった。
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ストーリーは『かめくん』のプロトタイプなのかもしれない。でも、ちょっと中途半端な印象。世界が閉じる前の状態(多分閉じようとする意図はないんだろうけど)で終わっているので、北野勇作的展開(転回)が見られないのが不満なのだが、短編だからなのかな。
雰囲気はすごくいいし、私は北野勇作が描くカップルのらぶらぶっぷりが大好きなので(ホテルさくらのみや……(^^;)、それはツボ。でも、これで史上最強の日本SFと言われても! とか思うんだが、日本SFとはこういうものなのかもしれない。きっと続きがあれば立派なドSFになっていると思うんだけれども、読みたい〜!!
昨日の日付が間違っていたので訂正。
昨夜Windowsを終了したらSafeモードで立ち上がりやがって、何度再起動しても元に戻らなくなった。仕方がないので、朝一でサポートに電話して、パソコンを起動したら、治ってやんの。で、朝飯食べて、洗濯して、プールの用意をして出かけたら、帽子を忘れて、引き返す途中、自転車のペダルを踏み損なって回転したペダルで思いっきり足首後ろを打ち付けてしまった。ちょっと打身と擦過傷(=すりきず)ができた程度だったが、プールは昼からにするか……と諦めかけたところで、やっぱり思い直して、泳ぎに行った。午前中45分しか泳げずとほほ。でも、朝泳ぐと一日が充実するよね。<悪い日記。
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……やられたぁ〜!! 大喜び。ぎゃはははは。
いやあ、私は相当大好きだなあ、これ!! 『ハサミ男』も『美濃牛』も上手いけれども好きかと聞かれれば「普通」だったんだけど、これは文句なしで大好きだ。ある意味で『かめくん』とも通じるところがあって、SF者は大好きなパターンじゃないですか、このオチ!! ストイック!! かっこよすぎる〜!!
昨日の『クリムゾン・リバー』の謎解きはくだらないだけで、まあこういうのもありかもしれぬという範囲だったが、『黒い仏』はもう謎解きモノとしては駄目の一言……じゃないなあ、ミステリーじゃないから、そういう視点で駄目出しするのは無理と言うくらい、ミステリーじゃないと言ったほうがしっくりくる。私はメンタリティがやっぱりミステリー読みじゃないみたいなので、むちゃくちゃ楽しみました。ただ、【どうせこういうことをするのなら、石動にはもっとものすごいこじつけトリック解明をやってもらって、奴がつじつまあわせに四苦八苦するところを見てみたかったぞ。あまりに簡単で、ちょっとマイナス。それから、東野圭吾『名探偵の掟』のメタな部分を全て作品に取りこんだという感じに見えるので、「ああ、あれね」と思ってしまった。】
ちなみに、私は【クトゥルフ】は未読。あー、これから読む人は巻末参考文献は絶対に見ないように。私が喜んだのはそこではないので、私が先に覗いたとしても驚きはほとんど減らなかったと思うし、パロディであることを気にせずとも小説として楽しめたということか。いやあ、やっぱりオチでしょう。最後の2行。
でも、このパターンでシリーズとしては続かない……続けられないでしょう。だってこのまま次出すとしても、【クトゥルフ物】と銘打たないと、売れないだろうから。それは『黒い仏』のネタバレなので無理だし、【世界が石動の知らないところで滅びてそうだし】。なので、ぜひ、これがなかったことにして、パラレルワールド的に石動を出していただきたい。尤も、これまでの3冊が全く違うパターンで出ていたので(【「主人公」が実は事件の文脈では脇役に過ぎないというのは、『美濃牛』もそうだったけど、石動モノのパターンなんだろうか。これは踏襲してほしいな】)、心配はないだろうけど。期待大。
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初読は2000年3月24日。
やっぱり再読したくてしたくて仕方が無くなってしまったので、昨日プールの帰りに借りてきた。今日の昼休みに読み始め、帰宅後布団の中で1時間一気読み。やっぱり、これが私のベスト。『かめくん』はものすごく均整が取れているけれども、これは北野勇作パワー全開という感じ。
初読よりも、結末を知っている今回のほうが、印象は強烈だった。文章のベースは『かめくん』と同じで、のほほん調。主人公は何が起こっても、そんなものかな、で済ませちゃうし。それでいてストーリーは『かめくん』と同じくらいとんでもなくハードでシビアなんだけど、『クラゲ』のほうがストレート。『かめくん』が世界の脅威を囁き掛けるように描いているとしたら、『クラゲ』の世界では、脅威が喚き、叫び、悲鳴を上げている。でも、耳に栓をされていて、届かないのだ。喉が涸れんばかりに叫んでいるのに、聞こえない。音のない悪夢のように。
基本的に、作品を構成する要素のベクトルは『かめくん』と同じ。が、『かめくん』では主人公の存在自体の特性もあって、抑制されていたものが、全て、倍倍に増幅されたような印象。ほのぼの、ラブラブ、不安、悲しみ、恐怖、倦怠が、同じようなバランスであるにもかかわらず、それぞれ磨き上げられた鋭い感情として読者に届く。
さらに、展開がすばらしく北野勇作的。
とてつもない「からっぽ」の物語。
ナノマシン物、というのが『クラゲの海に浮かぶ舟』を説明するには一番的確で単純で分かりやすい言葉なのだろう。企業が作り出した新生物・陸クラゲが、囲いを破って逃げ出して、世界が大変なことになるというお話。ドSF。
どうしてこれが今、今手に入らないの!? 悔しい……。
それにしても、笹川吉晴の北野勇作評「北野勇作天国の話」は上手いなあ。
さて、『かめくん』。bk1のSFコーナーベストセラーランキング(1/29〜2/5)では第4位。発売週13位>6位と、異例の上昇ぶりに見える(ちなみに私は今週買っていない)。
『かめくん』書評リンク(太田さん制作。固定URLなので)は40に達する。
ラジオドラマ版『昔、火星のあった場所』は、Kちゃんにも大好評だった模様。この原作も現在入手不可。明日はこれを読むかな。
……頼むから、どこか復刊してくれ……。
=>つづく
一時人気だったらしい冷凍のそばめしが安売りだったので、買ってみた。いかにもダイエットの敵なメニューなのだが。
食べた感想は、そのまんまやがなと以外言いようがないもの。ちょっと脂っこかったり、辛めだったりするのが人気なのかもしれない。原材料表示だけを見ると野菜が入っていそうなのに、ぜんぜん見えないのも不満。ミックスベジタブルといっしょに加熱してちょうどいいか。
おお、小太郎さん(2/4)も『クラゲの海に浮かぶ舟』を再読されるらしい。是非、感想も読ませていただきたいので、期待しておりまする。
と言うのも、小太郎さんの『昔、火星のあった場所』感想の「「SF」である、というレッテルがいかにイメージの広がりを阻害するか、ってこと」というところが気になっていたから。
#ちなみに、私は薄井ゆうじが結構苦手(読んだのは、1,2冊?)なので、その辺りの違いもあるのかも。
『昔、火星のあった場所』はまだ再読途中なので、ちゃんと読んでから(こんどはきちんと)感想をあげることにして、小太郎さんの評価が高かった(ような気がする)『クラゲの海に浮かぶ舟』は、がっちがちでごっりごりの超ドSFを、北野勇作の語り口で上手くごまかして成功していると思うんだが、もうどうしようもなくSFでしかありえないよな、こればっかりは。それは再読で確認。脱力感をベースにして、イーガンの短編を煮詰めて伸ばしたような、濃厚でコクのあるSF。
それはそうと、ニムさんから謎の読促グッズ(?)が届く。ありがとうございます〜。何が来るのかと思ったら、カメ。どうにかして有効に遣わせていただきます。ふふふ。
=>つづく
松本楽志さんの感想。「明確なプロットがないのでどうとでも書けるし、どこで終わっても良いような話になってくるのだ。そこに書かれた思考は面白いんだけど、長編小説という形で語る必要があるのか、という気もしてしまう。そういう意味でも浮遊感のある小説といえよう。それとも、このあたり読み返せば実はつじつまが合っていたりするのかなあ。 」
つじつまは合います。この小説は明確なプロットに基づいて語られていますし、おおよそ無駄な部分はないと思います。長いと思えるのも、仕掛けです。夢の中の出来事のように茫洋としていて、分かり辛い物語も構成も、全て説明がつくと思います。
イメージ優先、雰囲気重視と取られがちですが(そこがいいのはもちろんなんですが)、これは理詰めの小説だと思います。ナノマシンがなくとも、この小説は思想的に、ドSF(!=ハードSF)。でも、一読、混沌としているように見えるのは、それがそうならざるを得なかった、あるいはこれが最も自然な形だからです。答えは作中で何度か繰り返し提示されています。【コメントとして1つ記述。ネタバレなので、未読の方は絶対に見ないでください→ 】
そこに思い至って初めて、つながりがよくわからなかったものにも意味が生まれ、一つの明確なストーリーが浮かび上がります。初読では漠然と思いついて感動しただけでしたが、再読時は明確に意識しながら読み、エピソードの一つ一つをかみ締め(あ、涙が)、はっきりと確認しました。震えましたよ、ええ。この内容と構成と語りと文体と雰囲気が全て上手くかみ合って、見事に読者を煙に巻き、なおかつ同時に真相に導いてくれてもいる。号泣物だよな……。
是非、半年後ぐらいに再読してください。再読のほうが、すごいです。
=>つづく
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『火星』も再読了。初読は2000年3月29日。
これは、初読時より分かりやすくなったけど、印象があまり変わらない。多分読んだのは3度目くらいで、ラジオドラマも聞いているんだけどなあ。話は完結しているみたいだし、小春もタヌキも可愛いし、時計屋はかっこいいし、雰囲気が良くて非常に面白いんだけど、ラストが唐突で、欲求不満が残る。先に非常にストレートな『クラゲ』を読んでいたせいもあるんだろうけど。おおたさんも首をかしげているし。
で、『クラゲ』と『火星』とSFの話ですが、私はむしろ北野勇作のベースはSFだと思うのですよ。というか、骨の髄からSFが染み出している気がするくらい、SF。『火星』にしても、『クラゲ』にしても、まずラストのSF的オチがあって、そこから全てのエピソードが時にはファンタジー的な、おとぎ的な、夢のような形で、紡ぎ出されているんじゃなかろうか。『クラゲ』はそこんところ非常に明確に理に落ちるので分かりやすいんだけど、『火星』は何しろ【最終的に宇宙船を救うことが目的だとして、その方法もSF的なのだが、結局変則的な夢落ちなのか(覚めた後の現実のほうが大変なんだけど)。「観測」に影響を及ぼさないものとして「夢」を見せられているのか?<自信なし 「夢」は単なる「夢」にすぎないのか? 「夢」であることが重要なのであって、そこに意味を求めてはいけないのか? かといって、夢が夢で完結しているのかというと、そういうわけではないんだあよなあ。】という気がする。ううむ。
私は多分「ファンタジー」という奴がわかっていないのだろうが、この欲求不満は「SF」からくるものなのでしょうか、もしかして。つーか、私そんなにSF者なのか?(多分、単に理に落ちる話が好きだというだけだろうな) むう。うーん、とりあえずラジオドラマを聞きなおして、また読み返そう。
久々に歩いて往復。覿面、なのか。
小太郎さんの『クラゲの海に浮かぶ舟』感想。「もちろん、こんなにスかした作品、昔気質のガチガチのSFファンなら逆にスカスカで物足りないかもしれない。ウルサガタにプロット云々っていわれ始めるともう最悪ね(爆)。でもそういうたぐいの物語なんだからそれはそれで仕方ないのだ。それに、ヲレ的にはそこがいいいのだし(笑)>北野勇作。」
私はプロットを云々して、あまりの美しさに慄き、感動しております。スカスカどころか! みっしり詰まり過ぎてお腹いっぱいですよ。ディレイニー『エンパイア・スター』、コニイ『ハローサマー、グッドバイ』に匹敵する感動と展開。マルチプレックス。そういう種類の話。
鍵はちゃんと作中に用意されている。見えやすいところに提示されている。その鍵を掴めなければ、作中の2/3は単なるイメージの羅列で終わってしまうかもしれない。でも、掴みさえすれば、蛇腹式に折りたたまれていた物語が、一瞬にしてびろーんと伸びる。より悲劇的で、よりいたたまれない結末に、切なさ50倍。この感動はSFだ! せんすおぶわんだーですわよ!! これは明確なプロットと、浮遊感があり、抑制の効いた文体があってこそだ。この仕掛け方が展開が、私にとっての北野勇作的なるもの、なのですよ。
「つじつまが合わない」ということが重要。「つじつまが合わない」ことのつじつまは合うから。そしたら、色々なものが見えてくる。【ちょっとネタバレ(ソース記述。未読は見ちゃ駄目)→ 】
この手の展開は『かめくん』でも地味に控えめに山椒は小粒でぴりりと辛い的に使われているし、『曖昧な街』では割とストレートに。でも、『クラゲ』のこれは、もう暴力。これがやっぱり私的北野勇作。なのですよ。
=>つづく
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| これは奇跡に関する物語だ。 |
傑作。
2段組とはいえ、たかだか11ページ(解説によると30枚らしい)。なのに、何なんだこの重みは。ぎっしり作りこまれた長編1篇を一気読みしたような充実感。短編とは信じられない。何かの間違いでは、と思ってしまったほど。
粗筋を書こうとするのもおこがましいのでパス。ひたすら佐藤哲也の極めて抑制された筆致に圧倒されるだけで終わってしまう。あまりのことに言葉が出ない。
相変わらず寓話調である。ただ、『イラハイ』や『沢蟹まけると意志の力』にあった"ペシミズムとアイロニーに満ちた単調な爆笑"がない。長編2作は、佐藤哲也の力を、笑いで和らげていたのだろう。だが、これは物凄い迫力。気合いだけで殴られたように感じる。非常に乾いた文体なのに、夫の妻に対する愛情と畏怖と怒りが痛いほど伝わってくる。この調子で長編小説を書かれたら、読了後3日くらい口が効けなくなるに違いない。
……でも、読みたい!!!! 書いてよ、長編!! 頼むから。
ところで、どうもこの妻が佐藤亜紀に見えて見えて仕方がなくて(ビジュアルイメージは写真で見た佐藤亜紀そのまんま)困った。佐藤亜紀ならこれぐらいの迫力ありそうだし。
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やっぱりこの夫婦は化け物だ。人間じゃない。
いきなり擬古文体。「ルウヴル宮にモンナリイザなる婦女の似顔あり。ヰンチのリオナルドなる古の商人の作にて、利翁仏国に招るるに携へ来たり、此の地に没するに至りて時の王の手に残れり。」
こちらもまたまた呑んだくれインテリの転落物。ストーリー自体は単純な犯罪物なんだが、やっぱりこの文体がいい。読み始めは戸惑ったが、1ページをすぎれば後はするするとこの世界に入っていける。ヨーロッパを舞台に擬古文体! って、平野啓一郎もそうなの? 読んでないけど。でも、このテンポが次第に快感になってきて、作品世界に沈み込める感じがたまらない。
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